歴史を読む
国や時代の物語、事件、人物から、お金がいつ・どこで・どう変わってきたのかを読みます。
ここで読めるもの
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一つの話題を、数分から十数分で。
事件
預金封鎖と新円切替(1946年)物価が止まらなくなったとき、国は国民の預金とお札を止めた。それで物価は止まったのか。世界金融危機(2007〜09年)リーマンショックはなぜ起きたのか。住宅価格が下がっただけで、なぜ金融システムが止まったのか。日本の資産バブル(1980年代)なぜ「土地は下がらない」が、合理的に聞こえたのか。ジョン・ローとミシシッピ体系ジョン・ローは、何を作ろうとしたのか。キッパー・ウント・ヴィッパー(1619〜23年)悪貨は、なぜ国境を越えて広がったのか。マドフ事件取引明細があっても、何を確かめるべきだったのか。
読みもの
貸す国が、払う国になった日一億グルデン。条約の紙に書かれたその数字が、ヨーロッパ中の宮廷に金を貸してきた国の転落を、一行で言い切っていた。形容詞がなった貨幣の名、グルデンもとは「金の」を意味する形容詞だったグルデン。その名は金属から離れ、やがて帳簿の中の計算単位として、ひとつの貨幣の歴史を形作っていきます。偽札を刷りながら、戦争が終わるのを待ったナチスの強制収容所で、英国のポンド札を刷らされた印刷工アドルフ・ブルガー。ベルンハルト作戦の内側を、本人の証言と、博物館や研究の記録でたどります。数式の人、証拠の人万有引力の発見者アイザック・ニュートンは、造幣局の役人でもありました。天体の運動を計算したその人は、変装して酒場に潜り、贋金師を追い詰める証拠を探していたのです。鋳貨法という物差し合衆国が生まれたあとも、よその国の銀貨が法定通貨であり続けました。ある国の貨幣のあり方を定め、変える力を持つ法律、それが鋳貨法です。銭を作らず、税を奪った男たち九百三十九年、平将門は常陸の国府を焼き、印綬を奪います。それは国の税の管理権を奪うことでした。国家を名乗った男も、独自の銭を鋳た形跡はありません。
深く読む
一つの主題を、順を追って腰を据えて。
講座
お金の歴史をひと目でつかむコインが生まれる前から、銀行とデジタル決済まで。時代ごとのお金の変化を見渡します。お金はどこから来たのか古い帳簿、重さで払う金属、刻印のある硬貨から、お金の始まりをたどります。金本位制の時代をたどる金に結びついたお金は、貿易や銀行をどう変えたのか。19世紀の各国をたどります。日本のお金の歴史――稲・銭・銀稲や布での支払い、海を渡る銭、小判と銀。近世までの日本のお金をたどります。お金の始まりを比べるリディア、中国、インド。形も作り方も違う初期の貨幣を見比べます。王や国はコインで何を伝えたか王の顔や国の紋章を見比べ、貨幣が政治の主張を運んだ場面を読みます。神社・寺院・信仰とお金英語のマネー、フランス語のモネ、ドイツ語のミュンツェ。どれも、ローマの丘の女神ユノ・モネタの神殿の名から来ています。戦争の費用は誰が払ったのか税、借金、紙幣、賠償金から、戦争の費用と負担の行方をたどります。国の統一とお金国がまとまると、ばらばらのお金はどうなるのか。規格をそろえる過程を比べます。偽金と偽札の歴史造幣局の改革を説く冊子を出しながら、裏で贋金を作り続けた男がいました。銀行と信用の歴史知らない相手と取引し、遠くへ支払う。そのとき誰かが相手を確かめ、払えなかったときを引き受けています。国境を越えて使われたお金フクロウ銀貨、8レアル、ドル。外国でも受け取られたお金の条件を比べます。使われなくなったお金通貨が役目を終えるときには、四つの型があります。ユダヤ人の暮らしと金融の歴史職業の制約、商業、徴税や貸付けの記録から、金融との関わりと語られ方を考えます。リディア・中国・インドのお金の始まり三つの地域の初期貨幣を比べ、共通点と、別々に発明されたと言える範囲を考えます。国をまとめ、お金を変えた人々アレクサンドロス、始皇帝、カール大帝、明治の改革を、お金の統一からたどります。支配者の顔は、なぜコインに載ったか王、皇帝、共和政の指導者の肖像から、貨幣と権力の関係を読みます。ローマ帝国の貨幣改革ネロからディオクレティアヌスへ。皇帝たちがお金の中身や制度を変えた経緯をたどります。顔を描く貨幣、文字で語る貨幣ビザンツとイスラームの貨幣を見比べ、図柄と信仰の関わりを考えます。世界を渡った銀貨ポトシ、マニラ、中国、日本。銀が採られ、運ばれ、使われた道をたどります。江戸のお金を変えた人々金銀の含有量を下げる、戻す。江戸時代の改鋳をめぐる判断と論争を読みます。偽金を作った人、追った人チャロナーとニュートンなどの記録から、偽造と捜査の経緯をたどります。金と紙幣を結び、切り離した人々ニュートン、リカード、ニクソン。金本位制をめぐる判断を、人と時代から読みます。紙幣の信用が崩れたとき紙幣が使われなくなるまでに何が起きたのか。制度を支えようとした人々の判断を読みます。コインに刻まれた女王たちクレオパトラ、エリザベス、マリア・テレジア。肖像と貨幣政策から、それぞれの時代を見ます。歴史の「本当?」を確かめるお金の起源や有名な逸話を、当時の記録と実物に照らして読み直します。見比べて、歴史の疑問を見つける同じコインや制度を別の国・時代と比べ、違いの理由を調べる手順を学びます。事件から読むお金バブル、詐欺、金融危機。実際に起きた事件から、お金が集まり、動き、失われた経緯をたどります。文学に描かれたお金ホメロスや日本の古典に登場する支払い、貧しさ、富を読み、当時の暮らしを考えます。ドル・円・銀行――言葉の由来重さや場所、道具の名前が、お金の言葉になった道筋をたどります。災害・疫病とお金飢饉や震災のとき、物価や支払いはどう変わったのか。日本の記録から考えます。