NOMISMA

お金はどこから来たのか

紀元前三千年から前336年まで

古い帳簿、重さで払う金属、刻印のある硬貨から、お金の始まりをたどります。

本文を読む目安:約11分 / 本で詳しく読む目安:約115分
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3分でわかる お金の始まり

  1. 絵で見る
  2. 数字で見る
  3. あなたならどうする?
  4. くわしく読む

1絵で見る

横に送って見られます

1 / 9

紀元前3100〜2900年ごろ

粘土板に、大麦の配分の帳簿が残っていた

誰が誰にどれだけ負っているかの記録。物々交換ではない

2 / 9

銀の塊を切り取り、秤にかけて払っていた

毎回量って確かめる時間が、取引の手間になった

3 / 9

紀元前600年頃

リディアの王が、金と銀の混ざった塊にライオンの印を打った

秤も要らず、数えるだけで払える

4 / 9

同じドラクマの名でも、都市ごとに重さが違った

コリントの硬貨はアテナイの大きな銀貨のちょうど半分。2枚で釣り合う

5 / 9

前510年頃

女神の横顔とフクロウと3文字。都市が品質を引き受けると名乗った

名乗りは、信用を背負うという宣言

6 / 9

前480年9月

銀山の利益を配らずに貸し、船にしてペルシアに勝った

100タラントン

新しい鉱区で国庫が得た利益

7 / 9

前405年

青銅に薄い銀の皮。良い銀貨は仕舞われ、粗悪な貨幣が回った

劇場の歌が先に言い当てた

8 / 9

前375/4年

法で検貨人を置き、銀貨を毎日検めさせた

鞭50打

検める役目を怠ったときの罰

9 / 9

お金は自然ではなく、取り決め(ノモス)で生まれる

だからノミスマ。NOMISMA の名の由来

2数字で見る

17.2グラム

アテナイの大きな銀貨。コリントの硬貨2枚と釣り合う

コリントのステーテル約8.6グラム
アテナイのテトラドラクマ17.2グラム

54パーセント

リディアの王の硬貨にふくまれる金の割合

採れるままの塊(平均)およそ73パーセント
王の硬貨54パーセント

3あなたならどうする?

あなたは古代の市場の商人です。銀の塊で払う客と、印の付いた硬貨で払う客。硬貨なら、あなたの手から何が消えますか?

選んでみてください

金属そのものの目方

金属そのものは変わりません。硬貨にも銀の重さはそのままあります。消えたのは別のものでした。

量って品位を確かめる時間

印があれば、秤も試金石も要らず、数えるだけで払えます。国が請け合うとは、疑う時間を国が肩代わりすることでした。

4くわしく読む

本文をくわしく読む ↓

再現画お金はどこから来たのか — 講座の口絵

この講座で、分かるようになること

  • 印を打つことで取引から消えたものを、金属ではなく時間の言葉で説明できる。
  • 三つの重さの物差しを、数を使って並べ、なぜ並んで流通できたかを言える。
  • 名乗らない銀貨と名乗る銀貨の違いを、誰が品質を引き受けるかで説明できる。

この講座の本

『お金はどこから来たのか』

始めから終わりまで通して読む本。図版31点・読み終える目安 約115分

無料で試し読みできる範囲: 「お金の前にあったもの — 粘土板から、ライオンの印まで」

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詳しい案内

講座の番号:A01 — 紀元前三千年から前336年まで

監修: 葉山 満

本文のほかに、演習6問・読む教材3件 所要時間の出し方

ほかに分かること

  • 壊れた信用を秤に戻さず、法と検貨人で立て直した理由を、実物の痕から言える。

この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。

出典の確かめ方を詳しく知りたい方へ(任意)

評価方法

講座内の演習6問(確認4・比較0・記述2)。到達は自己評価で記録します。

この講座の8つの章
  1. 重さで払う世界から、印の世界へ印を打つ一手で、値打ちを決めるのは金属から印を打った者へ移った。王家は金を薄めた硬貨にも、川の金と同じ値を定めた(Kroll の解釈)。
  2. 国は消え、印は残る貨幣は発行した者の存続に縛られない。金貨は少数を動かし、銀貨は多数を動かす。
  3. 東からの火と、三つの秤同じ名で違う重さ。秤の選択は交易圏の選択で、整数の関係が別の貨幣を並べて流通させた。
  4. 名乗らない銀貨から、名乗る銀貨へ名乗りは、誰が品質を引き受けるかの宣言。覚えられた顔は、変えないことが力になる。
  5. 地下の銀、海の船配れば消え、束ねれば形になる。食い違う二つの史料は、決めずに並べる。
  6. 帝国の通貨と、壊れる貨幣価値の違う二つを同じ額面で受け取らせると、良い方は仕舞われる。劇場が先に言い当てた。
  7. 検める人と、ノモス信用は素材の中ではなく、取り決めと、それを検める仕組みの中にある。
  8. 三つの大地と、王の名三つの大地で別々の答え。都市の紋章の時代が終わり、王の名が金貨に載った。
この講座で読む実例(3)
  • 起源以前 総論・世界 紀元前31–18世紀 メソポタミア
    第1節。物々交換ではなく貸借の記録から始まる、総論の航路の最初の停
  • 検める人 ギリシャ 前375/4年 アゴラの発掘区
    第7節。「銀貨に関する法」の石碑を、ギリシャの航路の停で
  • 十六の国が、銭を打つ インド 前6世紀 打刻の工房
    第8節。打刻銀貨の記号を「分からない」と書き残す、インドの航路の停

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金本位制の時代をたどる →

次に分かること:金だけを本位と定めることと、紙をどこまで増やしてよいかを決めることが、別の仕事だと言える。

本文を読む目安:約10分 / 読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け

料金のご案内

講座の本文と図解の本、国ごとの物語をすべて読めて、貨幣学検定も受けられます。

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