NOMISMA

リディア・中国・インドのお金の始まり

三つの地域の初期貨幣を比べ、共通点と、別々に発明されたと言える範囲を考えます。

本文を読む目安:約6分
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読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け
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3分でわかる お金の始まり 三つの大地

  1. 絵で見る
  2. 数字で見る
  3. あなたならどうする?
  4. くわしく読む

1絵で見る

横に送って見られます

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紀元前七〜6世紀

離れた三つの土地で、ほぼ同じころにお金が生まれた

リディア(西)・中国(東)・インド(南)

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紀元前600年ごろ

リディアの王が、川の金属の塊にライオンの印を打った

重さと中身を、国が約束する印

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印があれば、いちいち量って確かめなくてよくなった

西の新しさは「保証」

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中国は、型に流して作る穴あきの銭。紐を通して数えた

東の新しさは「量で作って数える」

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紀元前6世紀

インドは、銀の小片に太陽や動物の印をいくつも打った

南の新しさは「重なる印」

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共通するのは形ではなく、知らない相手と取引したい必要

交易・都市・印を打つ力が三つともあった

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なぜ同じころに? 偶然か、条件がそろったか、伝わったか

どの説にも、確かめきれない壁がある

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今の証拠では「別々の発明」が最も強い。新しい出土で変わりうる

「無い」は「無かった」の証明にならない

2数字で見る

3つの土地

お金が生まれた土地。材料も作り方も形も、三つとも違う

3あなたならどうする?

三つの土地のあいだで、お金が伝わったという説があります。この説を確かめるなら、まず何を探しますか?

選んでみてください

三つの土地のあいだにある、伝わった跡

その通り、これがこの説の壁です。伝わったのなら、あいだの土地に跡が出るはずですが、その物は出ていません。

昔の文字の記録

教材が壁として挙げるのは、文字よりも物の跡です。伝わったなら、あいだの土地に跡が出るはず。それがまだ出ていません。

4くわしく読む

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再現画リディア・中国・インドのお金の始まり — 講座の口絵

この講座で、分かるようになること

  • 三つの発明(リディア・中国・インド)を、それぞれの形の特徴つきで説明できる。
  • 三つに共通する社会の条件を、実例から挙げられる。
  • 同時性への説明仮説を、検証可能性の目盛りつきで比較できる。
詳しい案内

講座の番号:C01

監修: 葉山 満

本文のほかに、演習7問・コイン1点・読む教材6件 所要時間の出し方

ほかに分かること

  • 「独立の発明」という前提そのものを、証拠の限界ごと検討できる。

この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。

出典の確かめ方を詳しく知りたい方へ(任意)

評価方法

講座内の演習7問(確認4・比較1・記述2)。到達は自己評価で記録します。

この講座の6つの章
  1. 西 — 川辺の刻印縞だけの金属片から、獅子の印へ。西の発明は「保証」の発明だった。
  2. 東 — 袋のなかで鳴る銭中国の発明は鋳造の銭。孔に紐を通し、数えて束ねる——「数える」ことに最適化された形。
  3. 南 — 打刻銀貨の印銀の小片に、太陽や動物の印をいくつも。南の発明は、印の重ね打ちという第三の形。
  4. 共通の条件を探す — 三つの大地の似ているところ都市と交易と国家。三つの発明地に共通する条件を、教材の範囲で数え上げる。
  5. 同時性への諸説 — 答えの候補と、その限界偶然説・条件成熟説・未知の伝播説。どの説も、検証可能性の壁の前に立っている。
  6. 「独立の発明」を検証する — 前提を疑うそもそも「独立」と言い切れるのか。前提そのものに、検証の目を向けて講座を閉じる。
読む教材(6)
  • イスラームとインド 総論・世界 紀元前6–4世紀 インド 打刻銀貨
    この講座の主文。三つの大地の同時性を宣言する一段落
  • 起源以前 総論・世界 紀元前7世紀後半 無地のエレクトロン
    第1節。西の発明の、完成前の姿
  • リディア 総論・世界 紀元前600年 リディア サルディス
    第1節。保証の発明の瞬間
  • 神と貨幣 総論・世界 紀元前2000年– 神殿という銀行
    第5節。貨幣なしで回っていた神殿の帳簿——条件成熟説の壁
  • 十六の国が、銭を打つ インド 前6世紀 マガダの造幣
    西とは別に、インドが独りで同じ発明にたどり着いた物証です。三十二ラティ、およそ三・四グラムという目方だけが国と時代と工房を越えて動かないこと、そしてこの銀の名ルピヤルーパが千八百年後の通貨の名になることを見てください。
  • 道具の形をした貨幣 中国 前7〜前3世紀 斉の都、臨淄の市
    三つ目の大地が出した答えは、小刀の形をした青銅でした。長さが十七センチメートルを超えるものもある持ち歩きに不便な形が、それでも数百年使われ続けた理由を見てください。道具が道具のまま貨幣になった、という別の始まり方です。

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国をまとめ、お金を変えた人々 →

次に分かること:統一者がまず貨幣に手をつける理由を説明できる。

本文を読む目安:約8分 / 読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け

料金のご案内

講座の本文と図解の本、国ごとの物語をすべて読めて、貨幣学検定も受けられます。

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