NOMISMA

文学に描かれたお金

ホメロスや日本の古典に登場する支払い、貧しさ、富を読み、当時の暮らしを考えます。

本文を読む目安:約6分
確認問題は任意です(この時間に含みません)
読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け
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3分でわかる 文学の中のお金

  1. 絵で見る
  2. あなたならどうする?
  3. くわしく読む

1絵で見る

横に送って見られます

1 / 7

昔の詩では、武具や人の値打ちを「牛何頭分」で語った

言葉は信じ、数は疑う

2 / 7

1181〜82年

飢饉の京の姿を残したのは、1人の隠者の随筆だった

帳簿は値段を書けても、払えない人の路上は書かない

3 / 7

相手を責めた本人が書いた自伝。詳しいが、相手の言い分は無い

詳しさは使い、評価は別の物差しで確かめる

4 / 7

王位を奪った男は、コインに有名な詩の一節を刻んだ

「私はローマの正統な物語の中にいる」という宣言

5 / 7

軍記の逸話は、そのまま史実にはできない

それでも「そう語られた」こと自体は事実

6 / 7

袁大頭、金髪娘、緑の背中。みんながつけたお金のあだ名

あだ名がつくのは、暮らしに受け入れられたお金

7 / 7

叙事詩からあだ名まで、お金の言葉は全部が史料になる

疑う作法と、拾う作法を両方持つ

2あなたならどうする?

後の世の軍記に「ある武将は、国をもらうより茶器一つが欲しく、もらえずに落胆した」とあります。あなたはこの話をどう使いますか?

選んでみてください

史実として、そのまま使う

教材の判定は「そのまま史実とはできない」です。この話が載るのは、後の世の茶書や軍記だからです。

起きたかは疑い、そう語られたことは使う

これが二層の読み方です。真偽は不明でも、「国の恩賞より茶器一つ」という値打ちの順番が、語り手たちに自然だったことは読めます。

3くわしく読む

本文をくわしく読む ↓

再現画文学に描かれたお金 — 講座の口絵

この講座で、分かるようになること

  • 文学が「帳簿の書かないもの」を記録した実例を挙げられる。
  • 『方丈記』『折たく柴の記』を貨幣史の史料として位置づけられる。
  • 軍記・逸話・後世の物語を、留保つきで使う作法を実践できる。
詳しい案内

講座の番号:F3

監修: 葉山 満

本文のほかに、演習6問・コイン1点・読む教材5件 所要時間の出し方

ほかに分かること

  • 貨幣のあだ名・愛称を、暮らしの言葉の史料として読める。

この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。

出典の確かめ方を詳しく知りたい方へ(任意)

評価方法

講座内の演習6問(確認4・比較1・記述1)。到達は自己評価で記録します。

この講座の6つの章
  1. 牛何頭分 — 叙事詩の中の物差しホメロスは武具や人の価値を牛で語った。文学は、貨幣以前の価値の言葉を保存している。
  2. 飢饉の京を書いた人 — 『方丈記』の物価二年のあいだ世の中飢渇して——随筆の一行が、飢饉の経済の一級史料になった。
  3. 弾劾を自分で書いた男 — 『折たく柴の記』白石の自伝は、当事者の一級史料。そして当事者ゆえの偏りごと読む史料でもある。
  4. 貨幣に刻まれた詩 — ウェルギリウスの銘簒奪者は貨幣に詩句を引いた。文学の権威が、貨幣の正統性の衣装になった。
  5. 軍記と逸話の扱い方 — 語られた黄金軍記の逸話はそのまま史実にできない。それでも、何が語られたかは動かぬ史実である。
  6. 貨幣のあだ名 — 暮らしの言葉という文学袁大頭、金髪娘、緑の背中。あだ名は民衆が貨幣に書いた、最小の文学である。
読む教材(5)
  • 治承・寿永の乱 日本 1181〜1182年 京 鴨川の河原
    第2節。『方丈記』の一行が飢饉経済の史料になる現場
  • 改鋳の世紀 日本 1714年 江戸
    第3節。『折たく柴の記』——当事者の自伝という両刃の史料
  • 簒奪者の造幣所 イギリス 296年 奪回されたロンディニウム
    第4節。ウェルギリウスを引いた簒奪者。引用の政治学
  • 信長 日本 1570年代〜1582年 安土・京
    第5節。「そのまま史実とはできません」の判定と、二層目の価値
  • 内戦 スペイン 1937年 共和国側の街
    第6節。戦時でも消えなかった、あだ名をつける暮らしの言葉

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ドル・円・銀行――言葉の由来 →

次に分かること:重さ由来の通貨名(ペソ・ポンド・マルク・匁)を系譜つきで説明できる。

本文を読む目安:約6分 / 読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け

料金のご案内

講座の本文と図解の本、国ごとの物語をすべて読めて、貨幣学検定も受けられます。

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