国をまとめ、お金を変えた人々
アレクサンドロス、始皇帝、カール大帝、明治の改革を、お金の統一からたどります。
本文を読む目安:約8分
確認問題は任意です(この時間に含みません)
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3分でわかる 国をまとめた人とお金
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- あなたならどうする?
- くわしく読む
1絵で見る
横に送って見られます
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国をまとめた人は、まずお金に手をつける
市場を一つに・税を集めやすく・力を見せる
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カール大帝は、お金の単位の決まりをそろえた
一リブラ=20ソリドゥス=240デナリウス
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9世紀の後半
死後、各地がばらばらにお金を作り始めた
まとめるより、続けるほうが難しい
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幕末
丸いメキシコの銀貨が、日本の「円」の手本になった
手本は外から借りられる
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1871年〜1885年
円の誕生。紙幣の印刷はドイツに頼み、失敗から学び直した
新貨条例から日本銀行の札まで14年
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明治32年
まとめた通貨は、やがて海を越えて外へ出ていく
受け取る側には「外国の通貨」になる
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ドイツでは、1人の顔ではなく仕組みと法がお金をまとめた
まとめる主役が、人から制度へ
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ユーロのお札には人の顔がない。最後の相場は計算で決まった
一ユーロ=6.55957フラン
2数字で見る
14年
新貨条例(1871年)から、日本銀行の札で器がそろうまで
3あなたならどうする?
国がばらばらにお金を作るようになりました。あなたが王なら、どうやって一つに戻しますか?
選んでみてください
命令を出して、作る場所を減らす
実際に864年、勅令で贋金を罰し、作る場所を絞ろうとしました。でも1度ばらけたものは戻りにくかったのです。
各地の作り手の言い分を聞く
大事な点です。ばらばらの作り手は、それぞれお金づくりで利益を得ていました。戻すとは、その利益を取り上げることでした。
まとめた記録は残りますが、毎日見張って続けた記録は残りにくいのです。
再現画
この講座で、分かるようになること
- 統一者がまず貨幣に手をつける理由を説明できる。
- 統一した貨幣が、その人の死後どうなるかを説明できる。
- 手本を外から借りた統一の例を挙げられる。
詳しい案内
講座の番号:C02
監修: 葉山 満
本文のほかに、演習11問・コイン2点・読む教材11件・参考文献1件 所要時間の出し方
ほかに分かること
- 統一の記録を読むとき、何を揃えて何を残したかを確かめられるようになる。
- カール五世からユーロまで、統一者の系譜を四つの型で延長できる。
- 「統一の主体が人物から制度へ移った」変化を実例で論じられる。
この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。
あわせて読むと、つながりが分かる講座(任意)
- 国の統一とお金
分かること:規格の統一と、発行主体の統一を、別のこととして扱えるようになる。
本文の第2・6・8節で、この講座に触れています。
出典の確かめ方を詳しく知りたい方へ(任意)
評価方法
講座内の演習11問(確認7・比較1・記述3)。到達は自己評価で記録します。
この講座の8つの章
- 統一者は、まず貨幣に手をつける統一者が貨幣に手をつける理由は三つ。実利があるのは規格、速いのは顔。区別して読む。
- 統一した貨幣は、その人の死後に試される統一より維持のほうが難しい。統一の宣言は記録に残るが、維持の日々は残らない。
- 手本を、外から借りる統一の手本は外から借りられる。一国の貨幣史は、その国だけを読んでも分からない。
- 統一した通貨は、外へ出ていく統一した通貨は外へ出る。統一する者は、いずれ他国にとっての外圧になる。両側を読む。
- 生まれながらの統一者 — カール五世ヘントに生まれた皇帝の顔と名が、十七州に共通の計算の土台を敷いた。
- 帳簿の統一者たち — 名前のない設計者ドイツを統一した貨幣に、一人の英雄の顔はない。関税同盟と条約と法が統一者だった。
- 円を作った者たち — 明治の統一新貨条例・外注された紙幣・国産化。円の統一は人物と制度の合作だった。
- 顔のない統一者 — ユーロという終端最後の平価は意思ではなく計算だった。鎖の終端で、統一者は制度そのものになる。
読む教材(11)
- 皇帝の銀貨、海の民 オランダ 793〜794年 ドレスタット、カロリング朝の造幣所
第1節。カール大帝の体系と、その但し書きを原文で確かめてください - 封建とヴァイキングの銭 フランス 9〜10世紀 西フランク王国
第2節。統一した貨幣が分散していく過程です - メキシコ 総論・世界 後1860年代 円の名付け親
第3節。円という名前の出どころ。メキシコ編に書かれています - 日清・日露の戦費 日本 1899〜1911年 台北 釜山
第4節。統一した通貨が海を越える場面。「正貨の備えを持たずに」に注目 - ヘント生まれの皇帝 オランダ 1500〜1519年 ヘント
第5節。生まれながらの統一者の出発点 - 関税同盟 ドイツ 1834〜1838年 ドイツの商家の帳場
第6節。人物なき統一の名文。夜の帳場の情景 - 円の誕生 日本 1872年 フランクフルト
第7節。日本を見たことのない彫刻師が彫った日本の紙幣 - 強いフラン フランス 1995〜1999年 フランス銀行の一室
第8節。「最後の平価だけが、意思ではなく、計算でした」 - 世界貨幣 ギリシャ 前336〜前323年 帝国の両替台
エーゲ海からバビロンまで、両替台の秤が同じ目盛りを指すようになった場面です。テトラドラクマ一七・二グラムというアッティカ標準へ帝国を揃えたこと、そして父フィリッポスの銀貨の標準を捨てたのが意図的な転換だと書かれていることを見てください。 - 天円地方 中国 前221年 秦の都、咸陽の官府
文字を揃え、車の軸の幅を揃え、升と秤を揃えた、その並びの最後に貨幣が置かれています。刀も布も蟻鼻銭もこの年に役目を終え、円い外形に四角い穴という形が以後二千年動かなくなる——一つの決定が届く長さを見てください。 - 開港 韓国 1876年〜 仁川の波止場
揃えられた通貨が海を渡って着いた側の岸から書かれた記録です。葉銭なら銭の束が荷車一台分になる商いが円の銀貨なら袋一つで済むという、重さの差がそのまま使い勝手の差になる場面を見てください。
参考文献
この講座の本文で参照した本と資料です。