NOMISMA SCHOLA
ACADEMICS

学べること

貨幣の歴史から、お金の仕組みそのものを学びます。ここで扱うのはコインの相場ではありません。二千七百年ぶんの実物と史料を使って、「お金とは何か」を根本から読み解く力です。

WHAT YOU GAIN

この学校で身につくこと

六つの問いに、自分の言葉で答えられるようになります。暗記ではなく、実例を挙げて説明できるところまで。

01

お金とは何か

交換・尺度・保存という三つの役割が、最初の一枚から見えてきます。

「お金とは何か」と聞かれたとき、機能の側から答えられます。

02

インフレの正体

貨幣の価値が薄まる仕組みを、歴史上の実例で追えます。

「物価が上がる」と「通貨が安くなる」を分けて、貨幣の購買力に何が起きているかを言えるようになります。

03

信用と国家

紙が価値を持つ条件と、それが崩れる瞬間が分かります。

ある通貨が信用を失いつつあるとき、どこを見ればよいかという目が身につきます。

04

金と紙の関係

金本位の成立と放棄を、順にたどれます。

人類が「価値の約束」をどう作り、どう壊してきたかを、順を追って語れるようになります。

05

悪貨と良貨

切り下げと改鋳の歴史から、貨幣の質を見抜けるようになります。

一枚の重さ・品位・刻印から、発行の制度とその時代の一端を読み、どこから先に史料が要るかを見分けられます。

06

過去と現在は、どこまで比べられるか

時代を超えて似ている構造と、制度・技術・社会の違いを、分けて読めるようになります。

過去と今の、何が似ていて何が違うかを、根拠を挙げて言えるようになります。ただし、次に何が起きるかを当てる方法は扱いません。

CURRICULUM

カリキュラム

まず総論の旅で二千七百年をひとまわりします。そのうえで、方法・主題・人物・教養の四つの軸から科目を選び、深く降りていきます。すべての科目は、入口の一科目「史料批判」から始まります。

E / Method — 11 科目

入口と方法

何を信じ、何を疑うか。一枚のコインを史料として扱う技術から始めます。数える・読む・見分ける——計量、図像、銘文、来歴、そして研究の作法。

ここで得られるもの ものを前にして「これは何年のどこのものか」を自分で調べ、根拠を示せるようになります。

史料批判 / 極印研究 / 出土銭の読み方
P / Practice — 9 科目

現代を生き抜く — 実践

騙されない、数字と書類を読む、暮らしのお金、仕組みを素人の言葉で、国と自分、増やすと守るの原理、未来、人間、学び方。原理は国際共通、例は各国。歴史の側から現代へ橋を架けます。

ここで得られるもの 自分の財布と口座と書類を、自分で読み、自分で判断できるようになります。商品を勧めない学校の、生活の側です。

騙されない / 数字と書類を読む / 暮らしのお金
A / History — 4 科目

通史 — 貨幣の歴史

起源以前から現代まで、時代を順に歩きます。各時代を一冊の教本にまとめ、実物と、章末の実技と、「今につながる構造」で読みます。

ここで得られるもの 一枚の貨幣を、どの時代のどの仕組みの中で生まれたものかを、順序立てて言えるようになります。

二千七百年の見取り図 / お金はどこから来たのか / 金本位の世界
B / Themes — 20 科目

横断テーマ

改鋳・インフレ・戦争と貨幣・紙幣・偽造・通貨の消滅。国と時代をまたいで同じ動きを探し、二千七百年から反復する構造を取り出します。

ここで得られるもの 目の前の出来事について、過去の何と似ていて何が違うかを、根拠を挙げて言えるようになります。

貨幣の誕生 / 素材 / 品位と改鋳
C / People — 14 科目

人物の鎖

貨幣を変えた人、貨幣に変えられた人。決定を下した者と、その痛みを負った者を、一本の鎖として辿ります。

ここで得られるもの 制度の変更が誰の判断で起き、誰の負担で成立したかを、人の名で語れるようになります。

枢軸の同時性 / 統一する者 / 顔を載せた男
F / Liberal Arts — 10 科目

教養 — 隣の学問

貨幣は貨幣だけでは読めません。冶金、法、宗教、美術、数学、地理——隣の学問の側から貨幣を見ます。

ここで得られるもの 一枚のコインを、経済の記録としてだけでなく、技術と信仰と美の記録としても読めるようになります。

貨幣の哲学・思想史 / 貨幣の人類学 / 貨幣と文学
READING ORDER

目的別の読む順

教材が多いので、目的から入る順を四つ用意しました。どれも一つの科目から次へ、順に読めます。

  1. はじめて学ぶ

    目的お金が「重さ」から「印」へ、「印」から「約束」へ変わった道筋を、一度通しで見る。

    最初の一里塚第 11 号『お金はどこから来たのか』の第 1 章を読み終え、秤の世界と印の世界の違いを一言で言える。

    必須の前提なし — どの道も最初の科目から始められます。個々の科目に要る前提は、その科目の頁に書いてあります

    先に読むと楽史料批判 — 第 1 章まで(無料)で足ります。全文を読み終えてから、でなくてよい。

    1. お金はどこから来たのか教本 第 11 号
    2. 紙幣教本 第 6 号
    3. 銀行と信用教本 第 8 号
  2. いまのお金を理解したい

    目的預金・国債・中央銀行・デジタルのお金の関係を、来歴から自分の言葉で説明できるようになる。事件(二〇〇七〜〇九年の危機など)から入ってよい。

    最初の一里塚第 19 号『事件から読むお金』の事件を一つ読み終え、その事件の数を物差しごとに言い分けられる。

    必須の前提なし — どの道も最初の科目から始められます。個々の科目に要る前提は、その科目の頁に書いてあります

    先に読むと楽金本位の世界 — 先に読むと、金本位の生と死が立体になります。

    1. 事件から読むお金教本 第 19 号
    2. 銀行と信用教本 第 8 号
    3. 金本位の生と死教本 第 5 号
    4. 現代のお金教本 第 10 号
    5. デジタル時代の貨幣論
  3. 日本のお金を知りたい

    目的日本のお金の千二百年を、改鋳と法の側から読めるようになる。

    最初の一里塚第 16 号『稲と銭と銀』の第 1 章を読み終え、銭の前に何が貨幣の役をしていたかを言える。

    必須の前提なし — どの道も最初の科目から始められます。個々の科目に要る前提は、その科目の頁に書いてあります

    先に読むと楽史料批判 — 第 1 章まで(無料)。

    1. 稲と銭と銀 — 日本 上教本 第 16 号
    2. 日本の改鋳論争
    3. 貨幣と法教本 第 18 号
  4. コインを自分で読みたい

    目的手元の一枚を、観察・同定・目録の三段で自分で書けるようになる。

    最初の一里塚第 13 号『一枚を同定する』の第 1 課の観察表を、財布の一枚で埋める。

    必須の前提なし — どの道も最初の科目から始められます。個々の科目に要る前提は、その科目の頁に書いてあります

    先に読むと楽史料批判 — 第 1 章まで(無料)。

    1. 図像学教本 第 7 号
    2. 研究作法教本 第 13 号
    3. 銘文
    4. 計量貨幣学
    5. 極印研究
MATERIALS

教材

すべて自前で作り、実物の写真には出典を付けています。入学すると、以下のすべてが追加の費用なく使えます。

19
図版教本
刊行済み 19 冊(日本語)。6 言語版もすべて揃っています。第 1 号は全文無料。
68
科目
テーマごとの本文と確認問題。教本のある科目は、本と対で読めます。
19
国と時代の物語(航路)
ひとつの国・ひとつの時代を、順にたどる読みもの。
3,033 の停留所 — 物語の一章。ひとつ数分で読めます
436
実物のコイン
写真と出どころつき。本文から実物へ飛べます。
461
用語
分からない言葉は、その場で引けます。

利用できる言語: 日本語のほか、英・中・仏・独・西・伊(教本と科目。計 7 言語)

MADE WITH

この教材を、誰と作るか

教材は一人では作れません。所蔵している方から資料をお借りし、専門の方に一科目を監修していただきます。相手の名前を掲げられるのは、成果物が立ってからです。いまは、その入口だけを開けています。

まず試してみたい方はこちら

登録は要りません。旅の第一部(五章)と各航路の第一章、入口の科目は、無料で開いています。