事件から読むお金
E11 — 熱狂・欺瞞・危機を、史料から読む

出来事は繰り返さない。それでも、時代を超えて何度も現れる問いと構造がある。
監修: 葉山 満 / 本文の読了目安: 科目本文 約 6 分 + 教本 約 406 分 = 約 412 分 / 本文のほかに、演習 6 問・読む教材 4 停
この科目で、できるようになること
- 一つの事件を、型(六つ)・仕組み(二十二)・問い(十二)の三層で位置づけられる。
- 数に時点・単位・分母を添え、名目か実質か、額面か時価かを言い分けられる。
- よく聞く説明の出どころを辿り、史料が支持する範囲と支持しない範囲を分けられる。
- 二つの事件を、似ている・違う・使える・限界の四段で比べ、同一視を避けられる。
教本 — TEXTBOOK
レッスン(8節)
- 四つの節で読む — 何が起きたか・お金・史料・俗説四つの節。最初の節は日付と場所と数だけ。評価は最後まで取っておく。
- 型・仕組み・問い — 三層で位置づける型は一つ、仕組みは複数、問いは二つか三つ。位置づけは仮であってよい。
- 数に分母を添える — 時点・単位・名目か実質か時点・単位・分母・出所。四つが揃わない数は「未確定」と書く。
- 史料の層を見る — 当時の記録から研究まで層を飛ばさない。残っていない史料を数える。
- 俗説の出どころを辿る — 風刺から教科書へ出どころ → 写した本 → 教科書。判定は四つで、単一の事実として出さない。
- 研究者の見方が分かれるとき — 三者を並べる分かれる点は三者を並べる。争いあり、と札をつける。
- 四段で比べる — 似ている・違う・使える・限界似ている・違う・使える・限界。限界が書けない比較は取り下げる。
- 今とのつながり — 構造を見る、値段を見ない構造を見る。値段を予測しない。
ケーススタディ — 教材で使う(4)
- チューリップ狂 オランダ 1636〜1637年 ハールレム、居酒屋
第 1・2 節。酒場の集会と先渡し契約。事件の舞台 - チューリップ狂 オランダ 1637年2月5日 アルクマール、競売の広間
第 3 節。九万グルデンと三百グルデン。数に分母を添える - チューリップ狂 オランダ 1637年2月3日 ハールレム
第 4 節。崩落の日と、法の対応 - チューリップ狂 オランダ 1637〜1841年 低地、印刷工房
第 5 節。逸話が写された三百年
評価方法
科目内の演習 6 問(確認 4・比較 0・記述 2)。到達は自己評価で記録します。