鋳型
いがた / mould — 作る
溶けた金属を流し込む、貨幣の形の型。
カルシャーパナ(印の組み合わせ)紀元前400〜前300年
富本銭AD 683 頃
ノヴゴロドのグリヴナ(銀の棒)13〜15世紀
溶かした金属を鋳型に流す鋳造は、東アジアの銭の作り方である。鋳造した銭は縁に鋳ばりの跡を残す。銭の穴が四角いのは、鋳型から出した銭のばりを削るとき、角棒を通せば何十枚もまとめて固定できるという、作る側の都合だったと考えられている。
朝鮮の常平通宝が葉銭と呼ばれたのは、鋳型の中で枝の先に葉が茂るように銭が並んで固まり、一枚ずつもぎ取られた姿による。飛鳥池遺跡からは富本銭とともに鋳型、坩堝、やすりが出土した。
⚠ 千八百八十三年の典圜局は、鋳型に湯を流す鋳造から圧印機の打刻へ、作り方を数百年ぶりに入れ替えた。