NOMISMA

現金・預金・中央銀行をつなぐ

口座の残高から銀行の帳簿へ。貸出、決済、国債、中央銀行のつながりを詳しく読みます。

本文を読む目安:約12分 / 本で詳しく読む目安:約146分
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3分でわかる 現金・預金・中央銀行

  1. 絵で見る
  2. 数字で見る
  3. あなたならどうする?
  4. くわしく読む

1絵で見る

横に送って見られます

1 / 9

財布の1万円札は日本銀行の借り。口座の1万円は銀行の借り

額面は同じでも、借りている相手が違う

2 / 9

給料の振込で、紙幣は一枚も動かない。動くのは三つの帳簿

会社の銀行・社員の銀行・日本銀行

3 / 9

銀行がローンを貸すと、借り手の口座に預金が書き込まれる

貸すことが預金を作る。返すと消える

4 / 9

でも、いくらでもは作れない。もうけ、決まり、金利が歯止め

中央銀行の金利が、いちばん大きな歯止め

5 / 9

1999年〜

日本銀行は、金利を動かす時代と量を動かす時代を行き来した

2024年3月19日、金利を動かす形に戻った

6 / 9

2026年3月末

国債をいちばん多く持つのは、中央銀行になった

42.2パーセント

2011年3月末は8.9パーセント

7 / 9

国債を担保に一晩だけお金を借りる。形は売買、中身は貸し借り

相手の顔ではなく、担保が信用を運ぶ

8 / 9

2008年〜

大きな緩和で増えたのは、銀行が中央銀行に置くお金

財布の札が増えたわけではない

9 / 9

電子のお金も、まず問うのは「誰の借りか」

中央銀行の帳簿で決済されるかどうか

2数字で見る

42.2パーセント

日本の国債のうち、中央銀行が持つ割合(2026年3月末)

2011年3月末8.9パーセント
2026年3月末42.2パーセント

3あなたならどうする?

あなたが銀行から住宅ローンを借りました。そのとき、銀行の中では何が起きたでしょう?

選んでみてください

誰かが預けたお金が、あなたの口座へ移った

よく聞く説明ですが、順番が逆でした。銀行は、借り手の口座に同じ額の預金を書き込みます。

あなたの口座に、新しい預金が生まれた

そのとおりの動きです。貸したお金と預金が同時に生まれ、返すと同時に消えます。

4くわしく読む

本文をくわしく読む ↓

給料日に、会社が社員の口座へ給与を振り込みます。社員はその預金で、別の銀行に口座を持つ店に支払います。

この一連の支払いで、紙幣は一枚も動いていません。動いたのは帳簿です。社員の口座の残高は、銀行が社員に負う負債です。銀行と銀行のあいだの支払いは、日本銀行当座預金(日銀当座預金)の振替で決済されます。日本銀行が取引先の金融機関などから受け入れている当座預金で、日本銀行の負債です。財布の一万円札も日本銀行の負債で、日本銀行が持つ国債は国の負債です。

負債の連なりの上で、私たちは払い、貯め、借りています。

古代の貨幣は、重さと純度を実物から測れました。現代のお金の多くは、金属ではなく帳簿の上にあります。

この講座は、その連なりを一枚の紙幣から順にたどります。

「お金を刷った」という一語を、三つの問いに分けて読めるようになるまで。

どのお金が増えたか。誰の貸借対照表が変わったか。何と何を交換したか。

数字は、史料室に載せた一次資料を読んだ範囲だけです。年と国が付いています。別の年、別の国に当てはめないところまでが、この講座の作法です。

再現画現金・預金・中央銀行をつなぐ — 講座の口絵

この講座で、分かるようになること

  • 財布の紙幣と口座の預金を、誰の負債かで言い分けられる。
  • 貸出が預金を作る仕組みと、それを制約するものを、一組で説明できる。
  • 量的緩和で何が増え、何が増えなかったかを、貸借対照表の科目で言える。

この講座の本

『現金・預金・中央銀行をつなぐ』

始めから終わりまで通して読む本。図版19点・読み終える目安 約146分

無料で試し読みできる範囲: 「現代のお金 — 銀行口座の数字は、なぜお金なのか」

この本を試し読み →

本を読む →

詳しい案内

講座の番号:B19

監修: 葉山 満

本文のほかに、演習6問・読む教材3件 所要時間の出し方

ほかに分かること

  • 国債が決済の担保として回る連鎖を、発行から金利の基準までたどれる。

この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。

あわせて読むと、つながりが分かる講座(任意)

  • 銀行と信用の歴史
    分かること:「信用がある」を、具体的な取引の動作として言い換えられる。

出典の確かめ方を詳しく知りたい方へ(任意)

評価方法

講座内の演習6問(確認4・比較0・記述2)。到達は自己評価で記録します。

この講座の8つの章
  1. 給料日の振込で、動いたもの給料の振込で動くのは紙幣ではなく、三つの帳簿。預金は銀行の負債、日銀当座預金と財布の紙幣は日本銀行の負債。
  2. 銀行貸出は、なぜ預金を増やすのか貸出が預金を作る。ただし、何が貸出を制約するかを一組で持つ。
  3. 中央銀行は、何を動かしてきたのか操作目標は何度も変わった。政策の記事は、その年の目標が金利か量かを先に確かめる。
  4. 国債は、誰の負債で、誰の資産か国債は国の負債で、持つ側の資産。日本銀行は最大の保有主体だが、直接引受けではなく市場からの買入れの結果。
  5. 国債は、なぜ金融市場の担保になるのか相手の顔ではなく、担保が信用を運ぶ。国の負債が、民間の資金の土台になっている。
  6. 2008年の前に、何が変わっていたのか2008年は、原因 → 配管 → 詰まり → 中央銀行の対応、の順に読む。
  7. QE で、実際に何が増えたのかQE は国の負債と中央銀行の負債の交換。増えたのは準備で、紙幣ではない。
  8. デジタルのお金は、何を変え、何を変えないのかデジタルのお金も、最初に問うのは同じ — 誰の負債か、中央銀行の帳簿で決済されるか。
この講座で読む実例(3)
  • 基軸の重み アメリカ 2008年 危機の夜の金融街
    第6・7節。2008年の危機の夜、中央銀行どうしのスワップでドルが送られた場面を、アメリカ編の停で
  • デジタルの岸辺 アメリカ 2009年 インターネットの上
    第8節。2009年に始まったビットコインを、ドルの航路はどう位置づけたか
  • エピローグ 総論・世界 後2009年– 暗号資産
    第8節。総論のエピローグ「暗号資産」— 発行者のいない貨幣という発想の来歴

次に読む

デジタルのお金を歴史から考える →

次に分かること:「現金のない経済」の歴史上の先例(十一世紀日本)を挙げ、現在との異同を述べられる。

本文を読む目安:約7分 / 読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け

料金のご案内

講座の本文と図解の本、国ごとの物語をすべて読めて、貨幣学検定も受けられます。

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