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デジタルのお金を歴史から考える

現金がなくても支払いは続くのか。過去の金融と現在のデジタル決済を比べます。

本文を読む目安:約7分
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3分でわかる デジタルのお金と歴史

  1. 絵で見る
  2. 数字で見る
  3. あなたならどうする?
  4. くわしく読む

1絵で見る

横に送って見られます

1 / 8

11〜12世紀

日本から銭が消え、米と絹で数えるようになった

では、物々交換に戻ったのか

2 / 8

役所が倉への支払い切符を出し、紙の上で決済した

銭のない時代は、金融のない時代ではなかった

3 / 8

祖父は銭で払い、孫は絹で払う。3代で記憶が消えた

形の交代に要るのは、法令より時間

4 / 8

預金はもう、コンピューターに書かれた数字

いま薄くなっているのは、最後に残った現金だけ

5 / 8

国が出す電子のお金では、取引の台帳を誰かが持つ

台帳をどこに置き、誰が読めるか

6 / 8

2009年

国に属さないお金も、値段はドルで語られる

物差し・交換・保存。お金の働きは分かれうる

7 / 8

2016年11月8日

インドで、高額紙幣が一夜で無効になった

8割以上

流通するお金のうち、ただの紙になった分

8 / 8

お金の形が軽くなるほど、信用に頼る度合いは重くなる

台帳の数字は、紙より速く消えうる

2数字で見る

8割以上

2016年のインドで、一夜で紙になった流通するお金の割合

3代

銭で払う暮らしの記憶が、国から消えるまで

3あなたならどうする?

「この国から現金が消える」と聞きました。お金のやりとりそのものも、止まってしまうでしょうか?

選んでみてください

現金が消えたら、やりとりも止まる

900年前の日本では、銭が消えても、倉への支払い切符で決済が回りました。現金の消滅と、信用の消滅は別のことです。

形は消えても、信用の仕組みは残りうる

これがこの講座の1本目の補助線です。預金はとうに電子の記録で、給料も家賃も帳簿から帳簿へ動いています。

4くわしく読む

本文をくわしく読む ↓

再現画デジタルのお金を歴史から考える — 講座の口絵

この講座で、分かるようになること

  • 「現金のない経済」の歴史上の先例(十一世紀日本)を挙げ、現在との異同を述べられる。
  • 貨幣の三つの働き(物差し・交換・保存)が分離しうることを、実例で説明できる。
  • ビットコインとデジタル人民元を、F1・F9 の理論の線の上に位置づけられる。
詳しい案内

講座の番号:F10

監修: 葉山 満

本文のほかに、演習6問・読む教材4件・参考文献1件 所要時間の出し方

ほかに分かること

  • 「かたちの消滅」と「信用の存続」を区別して、デジタル化を論じられる。

この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。

あわせて読むと、つながりが分かる講座(任意)

出典の確かめ方を詳しく知りたい方へ(任意)

評価方法

講座内の演習6問(確認4・比較1・記述1)。到達は自己評価で記録します。

この講座の6つの章
  1. 銭を捨てた島 — 一度目のキャッシュレス銭のない時代は、金融のない時代ではなかった。現金の消滅と信用の消滅は、別のこと。
  2. かたちを失う貨幣 — 到達点の確認預金はすでにコンピューターの数字。デジタル化は未来ではなく、確認が遅れている現在。
  3. 紙幣の発明国、ふたたび先へ — QRとデジタル人民元交子から千年。かたちを最初に変えた国が、また最初に次のかたちへ動く。国家の台帳という論点つきで。
  4. 国家なき貨幣の挑戦 — ビットコインの測り方国家に属さぬ貨幣の値段は、ドルで語られ続けている。三つの働きは、分離する。
  5. 一夜で紙になる — 高額紙幣廃止の実験流通するお金の八割以上が一夜で紙になった。かたちが軽くなるほど、信用への依存は重くなる。
  6. 道具箱 — 歴史がデジタルに渡せるもの三本の補助線と二つの理論の線。予言の代わりに、判定の道具を持ち帰る。
読む教材(4)
  • 銭を捨てた国 日本 11〜12世紀 平安京
    第1節。一度目のキャッシュレス——銭のない時代は金融のない時代ではなかった
  • デジタルの岸辺 アメリカ 2009年 インターネットの上
    第4節。国家なき貨幣の挑戦と、ドルという物差しの残存
  • 中国 総論・世界 現在 紙幣を最初に手放す国へ
    第3節。紙幣の発明国が最初に紙幣を手放す——交子から千年
  • インド 総論・世界 後2016年 高額紙幣廃止
    第5節。一夜で八割が紙に——貨幣が信用そのものであることの実験
参考文献

この講座の本文で参照した本と資料です。

料金のご案内

講座の本文と図解の本、国ごとの物語をすべて読めて、貨幣学検定も受けられます。

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