財布の1万円札は、日本銀行の借り
日本銀行が法律で独占して出す紙
銀行は預金を貸しているのか
給料は変わらないのに、去年と同じ買い物で、レシートの合計が増えている。口座に置いたお金の利息より物の値上がりが速いとき、何が起きているのかを、銀行・金利・物価・為替のつながりから読みます。
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3分でわかる 銀行・金利・物価
横に送って見られます
財布の1万円札は、日本銀行の借り
日本銀行が法律で独占して出す紙
口座の1万円は、銀行があなたに負っている借り
額面は同じでも、借りの相手が違う
銀行がローンを貸すと、借り手の口座に預金が書き込まれる
貸出が預金を作り、返すと消える
銀行が倒れても、利息のつく預金は元本1,000万円と利息まで守られる
1金融機関・1人ごと。決済用の預金は全額、外貨預金は対象外
2026年7月31日
日本銀行が動かしているのは、主に金利
1.0%
銀行どうしが翌営業日まで貸し借りする金利の目安
金利が上がると、借りる人も貯める人も、利息が増える
借りる人は払う利息が、貯める人は受け取る利息が
2026年3月末
国の借り(国債)の、いちばん大きな持ち手は日本銀行
42.2%
日本銀行が持つ割合(時価)
2025年
物価は「買い物かごの値段」。前の年より上がった
3.2%
日本の消費者物価(総合)
1万円をドルに。1ドル80円なら125ドル、125円なら80ドル
数が小さいほど円高
79%
英国のお金のうち、銀行預金の割合(2019年・英国の値)
125ドル
1万円を1ドル=80円で替えたとき。レートで受け取るドルが変わる
財布の1万円札と、銀行口座の1万円。どちらも1万円です。この二つは、同じお金でしょうか?
選んでみてください
額面は同じです。でも、財布の1万円札は日本銀行の借り、口座の1万円は銀行があなたに負っている借りです。借りの相手が違います。
その通りです。札は日本銀行の借り、口座の残高は銀行の借り。だから銀行が倒れたときのために、預金を守る線(利息のつく預金は元本1,000万円と利息まで)があります。
自分の残高は、誰の借りか。財布と通帳を、借りの相手で言い分けるところから始まります。
ある家族が、銀行で住宅ローンを組んで家を買うとします。
ローンが実行された瞬間、家族の口座に、借りた額の預金が書き込まれます。誰かの預金を取り崩して渡したのではありません。貸出(銀行の資産)と預金(銀行の負債)が、帳簿の上で同時に生まれます。イングランド銀行は2014年の論文で、「銀行は預金を集めて貸している」という説明を誤解だと書きました。
次に、家族はその預金で代金を払います。売り手の口座は、別の銀行にあることが多い。預金は売り手の銀行へ移り、買い手の銀行は中央銀行に持つ口座のお金(準備)を渡して決済します。貸すたびに準備が出ていけば、銀行はすぐに払えなくなります。そこで銀行は、預金の金利を上げて預金を集めたり、他の銀行から借りたりして、資金をつなぎます。その費用は貸出の金利と比べられ、どちらの金利も中央銀行の政策金利に左右されます。
貸出が預金を作ることと、銀行がいくらでも貸せることは、別の話です。 前者は帳簿の順序、後者は支払いと資金の制約です。
この講座は、この一件の住宅ローンから始めて、財布のお金と口座のお金、預金を守る線、中央銀行の金利、国債、物価、為替へと進みます。

講座の番号:P4 — 銀行は預金を貸しているのか
監修: 葉山 満
本文のほかに、演習6問・コイン2点・読む教材3件 所要時間の出し方
この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。
講座内の演習6問(確認4・比較0・記述2)。到達は自己評価で記録します。
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現金・カード・デジタルのお金 →次に分かること:財布の現金・口座の預金・カード・電子マネー・暗号資産を、誰の負債かで言い分けられる。
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