同じ買い物でも、払い方は3つ。その場で・後で・先に
紙幣・カード・電子マネー
現金は無くなるのか
支払いはいつ行われ、残高は誰が管理するのか。新しい払い方を比べます。
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3分でわかる 現金・カード・デジタル
横に送って見られます
同じ買い物でも、払い方は3つ。その場で・後で・先に
紙幣・カード・電子マネー
カードは後払い。引き落とし日まで、カード会社に借りがある
払ったつもりの日と、お金が動く日が別
電子マネーは先払い。お金は使う前から発行者の手の中
発行者が倒れたら、戻るのは法律が決めた範囲だけ
2025年
日本の「現金以外」の支払いは、金額でみるとまずカード
82.7%
現金以外の支払いの金額のうち
「現金が減った」は、件数か金額か、分母を確かめる
物差しが変わった年は、前の年と並べない
ビットコインには発行者がいない。誰の借りでもない
困ったとき、請求する相手もいない
ドルに結ばれたコインは、発行した会社の借り
ドルそのものでも、預金でもない
2020年10月
日本銀行は、デジタル通貨を今は発行する計画はないとした
ただし、備える準備は進める
使う前に問う。誰の借りか・先か後か・取り消せるか・誰に言うか
形は変わっても、問いは変わらない
82.7%
2025年の日本。現金以外の支払い(金額)のうち、クレジットカードの割合
レジでカードで払いました。口座から引き落とされるのは来月です。それまでのあいだ、あなたは誰に借りがあるでしょう?
選んでみてください
店には、カード会社が後日払います。店との支払いは、もう済んでいます。
その通りです。引き落としの日まで、あなたはカード会社に借りを負っています。払ったつもりの日と、お金が動く日が別なのです。
日本銀行の借りなのは、財布の紙幣です。カードの代金は、引き落としの日までカード会社への借りになります。
先に渡すか、後で払うか、その場で終わるか。自分の財布の中身に当てはめてみましょう。
レジで、紙幣を出す人と、カードをかざす人と、画面を見せる人が並んでいます。三人は同じ物を買い、同じ額を払います。けれど、お金の行き先は三通りです。
紙幣は日本銀行の負債で、その場で支払いが終わります。カードの代金は、後で口座から引き落とされます。それまでの間、あなたはカード会社に負債を負っています。電子マネーの残高は、先に発行者へ渡したお金の預かりです。発行者が倒れれば、戻るのは法律が決めた範囲だけです。
新しい払い方は、貨幣の長い歴史の中で何度も現れました。四川の商人は重い鉄銭から逃れて預かり証を作りました。イングランド銀行は、政府に戦費を貸すために生まれ、紙幣を出しました。形が変わるたびに、問いは同じでした。これは誰の負債か。困ったとき、誰に言えばよいか。
この講座は、カード・電子マネー・暗号資産・ステーブルコイン・中央銀行のデジタル通貨を、その一つの問いで順にほどきます。数は、経済産業省・日本銀行・欧州中央銀行・イングランド銀行・国際決済銀行の資料に書いてある範囲だけです。将来の値段は予測しません。どれを使うべきかも言いません。使う前に何を確かめるか、その手順を持って帰ることが到達点です。

講座の番号:P7 — 現金は無くなるのか
監修: 葉山 満
本文のほかに、演習6問・コイン2点・読む教材3件 所要時間の出し方
この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。
講座内の演習6問(確認4・比較0・記述2)。到達は自己評価で記録します。