NOMISMA

現金・カード・デジタルのお金

現金は無くなるのか

支払いはいつ行われ、残高は誰が管理するのか。新しい払い方を比べます。

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3分でわかる 現金・カード・デジタル

  1. 絵で見る
  2. 数字で見る
  3. あなたならどうする?
  4. くわしく読む

1絵で見る

横に送って見られます

1 / 9

同じ買い物でも、払い方は3つ。その場で・後で・先に

紙幣・カード・電子マネー

2 / 9

カードは後払い。引き落とし日まで、カード会社に借りがある

払ったつもりの日と、お金が動く日が別

3 / 9

電子マネーは先払い。お金は使う前から発行者の手の中

発行者が倒れたら、戻るのは法律が決めた範囲だけ

4 / 9

2025年

日本の「現金以外」の支払いは、金額でみるとまずカード

82.7%

現金以外の支払いの金額のうち

5 / 9

「現金が減った」は、件数か金額か、分母を確かめる

物差しが変わった年は、前の年と並べない

6 / 9

ビットコインには発行者がいない。誰の借りでもない

困ったとき、請求する相手もいない

7 / 9

ドルに結ばれたコインは、発行した会社の借り

ドルそのものでも、預金でもない

8 / 9

2020年10月

日本銀行は、デジタル通貨を今は発行する計画はないとした

ただし、備える準備は進める

9 / 9

使う前に問う。誰の借りか・先か後か・取り消せるか・誰に言うか

形は変わっても、問いは変わらない

2数字で見る

82.7%

2025年の日本。現金以外の支払い(金額)のうち、クレジットカードの割合

クレジットカード82.7%
コード決済10.2%
電子マネー3.7%

3あなたならどうする?

レジでカードで払いました。口座から引き落とされるのは来月です。それまでのあいだ、あなたは誰に借りがあるでしょう?

選んでみてください

買い物をした店

店には、カード会社が後日払います。店との支払いは、もう済んでいます。

カード会社

その通りです。引き落としの日まで、あなたはカード会社に借りを負っています。払ったつもりの日と、お金が動く日が別なのです。

日本銀行

日本銀行の借りなのは、財布の紙幣です。カードの代金は、引き落としの日までカード会社への借りになります。

4くわしく読む

本文をくわしく読む ↓

レジで、紙幣を出す人と、カードをかざす人と、画面を見せる人が並んでいます。三人は同じ物を買い、同じ額を払います。けれど、お金の行き先は三通りです。

紙幣は日本銀行の負債で、その場で支払いが終わります。カードの代金は、後で口座から引き落とされます。それまでの間、あなたはカード会社に負債を負っています。電子マネーの残高は、先に発行者へ渡したお金の預かりです。発行者が倒れれば、戻るのは法律が決めた範囲だけです。

新しい払い方は、貨幣の長い歴史の中で何度も現れました。四川の商人は重い鉄銭から逃れて預かり証を作りました。イングランド銀行は、政府に戦費を貸すために生まれ、紙幣を出しました。形が変わるたびに、問いは同じでした。これは誰の負債か。困ったとき、誰に言えばよいか。

この講座は、カード・電子マネー・暗号資産・ステーブルコイン・中央銀行のデジタル通貨を、その一つの問いで順にほどきます。数は、経済産業省・日本銀行・欧州中央銀行・イングランド銀行・国際決済銀行の資料に書いてある範囲だけです。将来の値段は予測しません。どれを使うべきかも言いません。使う前に何を確かめるか、その手順を持って帰ることが到達点です。

再現画現金・カード・デジタルのお金 — 講座の口絵

この講座で、分かるようになること

  • 財布の現金・口座の預金・カード・電子マネー・暗号資産を、誰の負債かで言い分けられる。
  • 「現金が減った」という数を、件数か金額か、分母は何かを添えて読める。
  • 先に渡すお金と後で払うお金で、自分のお金がいまどこにあるかを言える。
詳しい案内

講座の番号:P7 — 現金は無くなるのか

監修: 葉山 満

本文のほかに、演習6問・コイン2点・読む教材3件 所要時間の出し方

ほかに分かること

  • 中央銀行のデジタル通貨について、各国が決めたことと決めていないことを分けられる。

この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。

あわせて読むと、つながりが分かる講座(任意)

評価方法

講座内の演習6問(確認4・比較0・記述2)。到達は自己評価で記録します。

この講座の8つの章
  1. 三人のレジ — 払い方を「誰の負債か」で分ける払い方は三つ。その場で終わる、後で払う、先に渡す。まず、誰の負債かを言う。
  2. 現金は減っているのか — 数の分母を確かめる件数か金額か。分母は何か。物差しが変わった年は、前の年と並べない。
  3. 先に渡したお金はどこにあるか — 電子マネーと預かり証先に渡したお金は、発行者の手の中にある。戻るのは、法律が決めた範囲だけ。
  4. 発行者のいないお金 — ビットコインの仕組み発行者がいない。だから誰の負債でもなく、困ったとき請求する相手もいない。
  5. ドルに結ばれた数字 — ステーブルコインは誰の負債かステーブルコインは発行者の負債。裏づけは開示で確かめ、中央銀行の帳簿には載らない。
  6. 中央銀行のデジタル通貨 — 決めたことと、決めていないこと中央銀行のデジタル通貨は、多くの国で準備中で、発行はどこも決めていない。決めたことと決めていないことを分けて読む。
  7. AI と金融の入口 — 何が速くなり、何が残るかAI は型を見つける仕事を速くする。偏りと依存と群れは、新しい危険として同じ報告に書いてある。
  8. 何が変わらないか — 使う前の五つの問い形は変わる。問いは変わらない。誰の負債か、中央銀行の帳簿で決済されるか、先か後か、取り消せるか、誰に言うか。
読む教材(3)
  • 復興から手のひらへ 日本 2024年〜 レジと賽銭箱
    第2節。四割二分八厘と、名目 GDP の二割。減った現金と残っている現金が、別の数で測られている場面
  • デジタルの岸辺 アメリカ 2009年 インターネットの上
    第4節。国家に属さない貨幣の値段が、ドルで語られ続けている。発行者のいないお金を、航路はどう置いたか
  • 島の選択 イギリス 現在 現金の消えゆく街角
    第6節。千二百年の航路の終わりに、手で触れられないポンドの検討。残ったのは名前と信用だという結び

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物価はなぜ上がるのか →

次に分かること:インフレの原因として挙がる二つの説明を、区別して述べられる。

本文を読む目安:約8分 / 読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け

料金のご案内

講座の本文と図解の本、国ごとの物語をすべて読めて、貨幣学検定も受けられます。

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