NOMISMA

国際収支が政治を動かす

貨幣の流れは、政治より速いのか

銀の世界流通 → 為替・経常収支・準備通貨

3分でわかる 国境を越えるお金の流れ

  1. 絵で見る
  2. あなたならどうする?
  3. くわしく読む

1絵で見る

横に送って見られます

1 / 8

昔

銀が、世界をめぐって流れた

2 / 8

昔

銀は、船で運ばれた

3 / 8

今

今は、為替や経常収支で、お金の出入りを見る

4 / 8

今

今のお金は、一瞬で国境を越えて動く

5 / 8

違うところ

その速さが、国の打てる手の幅を変えた

6 / 8

似ているところ

お金の流れは、政治より速い

7 / 8

使える見方

国際収支は、良い悪いではなく物差し

8 / 8

気をつけること

出入りの向きだけで、国の盛り衰えを語らない

2あなたならどうする?

ある国から、お金がどんどん外へ流れ出ています。「この国はもう終わりだ」と言う人がいます。あなたはどう考えますか?

選んでみてください

流れ出ているなら、国は傾いている

流れの向きだけで国の盛り衰えを語るのは、この見方の限界を越えています。国際収支は道徳ではなく、物差しとして読みます。

向きだけでは決められない

そうです。国際収支は物差しです。出入りの向きだけで、国の盛り衰えは語れません。

3くわしく読む

本文をくわしく読む ↓

昔の代表的な場面

いまのお金の場面

本の場面のうち、このテーマが現れるもの。昔の場面との比べ方を、場面ごとに並べています。

ドルは、米国の外でも作られる — ユーロダラー

6-01 / 2008年の前に 1962年〜2008年 ロンドン・ニューヨーク・バーゼル

似ている
自国の外で自国の通貨が流通し、その市場の詰まりが本国に跳ね返る構図は、銀貨が国境を越えて流通した時代にもあった。
違う
流通しているのが金属ではなく海外の銀行の預金で、詰まりを解くのが中央銀行どうしのスワップという負債の交換である。
使える
「ドル資金の逼迫」と聞いたら、米国の外のドル預金と、中央銀行のスワップ線を思い出す。
限界
数字は BIS 論文の記述と、そこで引かれた同行の推計。ユーロダラー市場の成り立ち(1950年代)は扱わない。

誰が、国債を持っているのか

4-03 / 国債 2026年3月31日 東京 資金循環統計

似ている
国の借金の持ち手が金融の中心に座る構図は、公債を引き受けた都市の商人や銀行の時代から見られる。
違う
最大の保有主体が民間の銀行ではなく中央銀行で、しかもその取得は直接引受けではなく市場からの買入れに限られている。
使える
「日銀が国債の半分を持っている」と聞いたら、時価か額面か、国庫短期証券を含むか、を確かめる。
限界
比率は時価ベースで、金利が動けば同じ保有枚数でも数字が変わる。

昔と今の比べ方

似ている

貨幣の流れは政治より速い

違う

銀は船で運ばれ、いまの資本は瞬時に動く。速度が政策の余地を変えた

使える

国際収支は道徳ではなく物差し

限界

流出入の方向だけで国の盛衰を語るとき

「似ている」だけで終わらせないため、違うところ、いまに使えること、昔の例をいまに当てはめてはいけないところ(限界)も書いています。

料金のご案内

講座の本文と図解の本、国ごとの物語をすべて読めて、貨幣学検定も受けられます。

料金を見る →