主権
しゅけん / sovereignty — 制度
その領域で、最終的にものを決める力。
オルハンのアクチェ1327年ごろ
スルタニ金貨(スレイマン一世)16世紀
クロムウェルのクラウン銀貨1658年
自分たちのカネを自分たちで決める権利は誰のものか——貨幣の主権という問いは、本国が植民地の紙幣を禁じたときに立てられた。イスラムの世界では、自分の名で貨幣を打つこと(シッケ)が、金曜礼拝の説教と並ぶ主権の宣言だった。
千六百四十八年のウェストファリア条約は領邦の主権を固め、主権には貨幣がついてまわった。規格は共有し、主権は手放さない——分権の統一の型である。
⚠ 主権を手放す代わりに費用と品質を得る取引もある。宋の銭を使った日本も、通貨の主権を隣人たちと共有する道を選んだユーロの国々も、同じ取引の上にいる。