NOMISMA SCHOLA

P05 制度が良貨を隠す

品位の違う貨幣を同じ名目で受け取らせる → 通貨選択・資本逃避

価値の違う二つを同じ値で受け取らせると、人は何をするか

グレシャムの制度的条件つき

四段

似ている

価値の違う二つの貨幣を、制度上同じ価値で受け取らせると、人は良い方を手元に残す(市場で自由に換えられるなら、単純には消えない)

違う

昔は品位差、いまは通貨と資産の選択。逃げ先が金属から市場へ

使える

通貨選択は個々の合理的判断の合計であり、道徳の問題ではない

限界

固定の交換比率という条件が無い場面に「グレシャム」を当てるとき

「似ている」で終わらせないための四段です。限界は、どこから先は歴史類推をしてはいけないか。

現代のお金の停で読む

教本『現代のお金は、誰の負債なのか』の停のうち、この構造が現れるもの。各停の四段は、教本では画面に出していません。ここで並べて読みます。

お金の三つの試験 — 単一性・伸縮性・健全性

8-06 / デジタル 2025 年 6 月 29 日 バーゼル

似ている
額面で受け取れるかどうかは、地方の銀行券が割引で流通した時代に人々が毎日問うたことと同じ。
違う
試験を課す側が国際機関で、対象が公開台帳の上の持参人払い証券である。
使える
デジタルのお金の議論を読むときは、三つの試験を順に当てる。特に「中央銀行の帳簿で決済されるか」を最初に問う。
限界
報告の評価は 2025 年 6 月時点。規制の進展で変わる。統合台帳の設計は扱わない。