国と税は、お金をどう支えるか
税で受け取ることと、お金が流通することの関係を、学説と歴史の記録から考えます。
本文を読む目安:約6分
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3分でわかる 税とお金の関係
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横に送って見られます
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「税をお金で払え」と国が言うから、お金は回る?
この考えを、史実で確かめていく
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明治6年
税が米からお金に。村も、円を手に入れる必要ができた
税の形が、お金の需要を作った
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3世紀
ローマでは銀貨が崩れ、国が自分で税を物で集めた
国も、信用のルールの中の1人
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1393年
幕府は金貸しに税をかけ、取り立ても金貸しに任せた
年6000貫文
税のしくみが、金融のしくみを形づくった
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1945年から
国が支える紙幣は拒まれ、タバコがお金になった
税を取り立てる力そのものが崩れていた
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1990年
お金の統一が、国の統一を先に引っぱった
国がお金を作り、お金が国を作る
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答えは「条件つきで、有力」
信用・取り立てる力・逆向きの矢印。3本の限界線
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6000貫文
1393年、幕府が土倉と酒屋に定めた1年の税
3あなたならどうする?
「国が税をお金で求めるから、お金は流通する」。この考えに、あなたならどんな判定を出しますか?
選んでみてください
全面的に正しい
3世紀のローマでは、信用が崩れたとき、国自身が自分の銀貨を見限って、税を物で集めました。全面的とは言えません。
まったくの間違い
明治の税のお金払いは、村の隅々まで円の需要を生みました。税がお金を支える力は、確かにあります。
条件つきで、有力
この講座の判決です。信用が保たれ、実際に取り立てる力があるうちは、強い力になります。そして矢印は逆向きにも働きます。
大きな理論は倒すものではなく、限界線を引いて使うものです。
再現画
この講座で、分かるようになること
- 表券主義の核心命題(租税駆動説)を正確に述べられる。
- 命題を支持する史実(金納化・納銭方・物納の世紀)を挙げられる。
- 命題を裏切る史実(拒まれた法貨・命じられぬ貨幣)を挙げられる。
詳しい案内
講座の番号:F9
監修: 葉山 満
本文のほかに、演習6問・コイン2点・読む教材4件 所要時間の出し方
ほかに分かること
- 「税は流通の力の一つであって全部ではない」という限定つきの結論を論じられる。
この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。
あわせて読むと、つながりが分かる講座(任意)
- お金とは何かを考えた人々
分かること:校名ノミスマの由来(ノモスから生まれるもの)を説明できる。
本文の第4・6節で、この講座に触れています。
出典の確かめ方を詳しく知りたい方へ(任意)
評価方法
講座内の演習6問(確認4・比較1・記述1)。到達は自己評価で記録します。
この講座の6つの章
- 税が貨幣を呼ぶ — 支持する史実地租の金納化は、村の隅々まで円を要求した。税の形が、貨幣の需要を作る。
- 税が貨幣を捨てる — ローマの物納の世紀貨幣が壊れたとき、国家自身が税を物で集めた。要求する側も、信用の法則に従う。
- 税が金融を組織する — 納銭方の中世幕府の柱は金貸しから取る税で、取り立ては金貸し自身に任された。徴税は金融の設計図。
- 国家の紙が拒まれる日 — 命題の対照実験公式に支えられたライヒスマルクは拒まれ、命じられぬタバコが流通した。税の力の限界点。
- 貨幣が国家を作る日 — 逆向きの矢印通貨が国家統合を先導した。矢印は国家→貨幣の一方向ではない。
- 判決 — 限定つきで、有力税は貨幣を流通させる強い力である。ただし実効的な徴税力の範囲で、他の力と並んで。
読む教材(4)
- 寺が銀行だった 日本 1393〜15世紀後半 京 幕府政所
第3節。徴税と金融の共進化の、最も生々しい現場 - ローマ属州ガリアの貨幣 フランス 後3世紀後半 シャロンの野とトリーアの造幣所
第2節。税は物で集められた——国家自身が貨幣を見限った世紀 - 銭を捨てた国 日本 10〜12世紀 諸国の倉と奥州
第2節。国家自身が銭でない物差しを用意した記録 - タバコが貨幣だった ドイツ 1947〜1948年 廃墟の都市、改革前夜
第4節。国家の紙が拒まれた対照実験