コイン収集の歴史
王侯のコレクションから博物館まで。集める目的や記録の残し方の変化をたどります。
本文を読む目安:約6分
確認問題は任意です(この時間に含みません)
読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け
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3分でわかる コイン収集の歴史
- 絵で見る
- 数字で見る
- あなたならどうする?
- くわしく読む
1絵で見る
横に送って見られます
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戦国
信長は名物の茶器を集め、手柄を立てた家臣への褒美にした
土地でも銭でもない、第三の褒美
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戦国
茶器の値は、集めた人の力で決められた
土地には限りがある。茶器の値には限りがない
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戦乱の時代
人々は財産を守ろうと銀貨を土に埋め、戻れなかった
埋めた人は、集めるつもりではなかった
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1000年後
土の中の銀貨が、歴史を知るための大切な手がかりになった
5万2503枚
一か所から見つかった例
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1868年 スペイン
国に出回るお金を数えると、97種類もあった
数えて、公開する。学問の集め方
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古い1枚の価値は、国が滅びても生き残った証人であること
使う価値が終わったあと、持つ価値が立ち上がる
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見つかった記録や、持ち主の流れも、価値の1部になった
記録することに、報いが生まれる
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いま
寛永通宝は昭和28年まで法のお金。今は数百円で手に入る
使った人々の300年が乗っている
2数字で見る
97種類
1868年のスペインで、出回っていたお金の種類
3あなたならどうする?
引き出しの奥から寛永通宝が1枚出てきました。もうお金としては使えません。あなたにとって、この1枚は?
選んでみてください
使えないから、ただの古い金属
使う価値は、たしかに終わっています。けれどお金の死は、働きの死であって、存在の死ではありません。
300年を生きのびた証人
この講座で「価値の翻訳」と呼ぶものです。使う価値が終わったあとに、証人としての価値が立ち上がります。
翻訳には、来歴や真贋、物語を読める人が要ります。収集の歴史は、その読み手が増えていく歴史でもあります。
再現画
この講座で、分かるようになること
- 収集の動機の三つの型(誇示・貯蔵・学問)を実例つきで説明できる。
- 「名物狩り」を、収集が権力の道具になった実例として論じられる。
- ホードと収集の関係——土の中の供給網を説明できる。
詳しい案内
講座の番号:B18
監修: 葉山 満
本文のほかに、演習6問・コイン2点・読む教材6件・参考文献3件 所要時間の出し方
ほかに分かること
- 「価値の翻訳」という視点で、現代の収集を位置づけられる。
この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。
あわせて読むと、つながりが分かる講座(任意)
- コインの来歴と売買のルール
分かること:来歴が失われた一枚は、何を失っているのかを説明できる。
本文の第3・5節で、この講座に触れています。
出典の確かめ方を詳しく知りたい方へ(任意)
評価方法
講座内の演習6問(確認4・比較1・記述1)。到達は自己評価で記録します。
この講座の6つの章
- 権力が集める — 信長の名物狩り集めた茶器は恩賞になった。収集は、権力が価値を決められることの誇示でもある。
- 土に貯める — ホードという意図せぬ収集埋めた人は収集家ではなかった。けれど土の中の貯蔵が、千年後の史料になった。
- 学問が集める — 帳簿と標本の系譜数えるための収集が、貨幣学を作った。ハミルトンの帳簿も、フィゲロラの九十七種も。
- 生き残った証人 — なぜ古い一枚に価値があるのか国家が滅びても一枚は残る。収集の価値の源泉は、金属ではなく生存にある。
- 来歴が価値になる — 収集の成熟発見の記録、持ち主の系譜、カタログの履歴。成熟した収集は、物語ごと集める。
- 誰もが集め手になれる — 手のひらの一枚から寛永通宝は数百円で手に入る。収集の入口は、驚くほど近くにある。
読む教材(6)
- 信長 日本 1570年代〜1582年 安土・京
第1節。収集が権力装置になった、最も露わな実例 - 一枚の伝記 総論・世界 千年 土の中の眠り
第2節。タイムカプセルとしての一枚 - 九十七種類の貨幣 スペイン 1868年 市場の店先
第3節。数えるための収集。九十七という時代の肖像 - エピローグ 総論・世界 現代 なぜ古銭を手にするのか
第4節。生き残った証人。この主題の主文 - 復興から手のひらへ 日本 現在 手のひら
第6節。入口の近さと、手のひらの三百年 - 死んだ王の名で ギリシャ 前323〜前65年頃 大英博物館の型録
王が玉座にあった歳月は一三年ほど、その名を掲げた型は大英博物館の型録でおよそ四一〇〇種。集めて数え上げたからこそ見える釣り合わなさを確かめてください。
参考文献
この講座の本文で参照した本と資料です。