NOMISMA

古いコインの保管と手入れ

汚れと変化の跡を見分け、磨く前に知っておきたい扱い方と保管方法を学びます。

本文を読む目安:約6分
確認問題は任意です(この時間に含みません)
読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け
購入後は、使えるようになった時点から本文を読めます

3分でわかる 古いコインの守り方

  1. 絵で見る
  2. 数字で見る
  3. あなたならどうする?
  4. くわしく読む

1絵で見る

横に送って見られます

1 / 8

1枚のコインは、表面に記録を載せた入れ物

打たれた跡・使われた跡・眠っていた跡の三つ

2 / 8

すり減り方は、使われた年月と使われ方の記録

すり減った顔を彫り直すのは、修理ではなく偽造

3 / 8

土の中はよい保管庫。危ないのは掘り出した後

急な乾燥・光・空気が、止まっていた傷みを始める

4 / 8

素手で触らない。温度と湿気を安定させ、光を抑える

手の脂は、表面に入り込む

5 / 8

いちばんの敵は悪意ではなく、善意の「磨き」

輝きは目に見え、消えた情報は見えない

6 / 8

手入れは最小に、記録は最大に、できれば元に戻せる形で

基準は変わる。だから未来に道を残す

7 / 8

写真で残せば、表面に触れずに何度でも見られる

NOMISMA の実物のページは「触れない標本室」

8 / 8

ただし写真には、重さと手ざわりが写らない

写真は実物の代わりではない

2数字で見る

177枚

NOMISMA の実物のページに収めた、写真の標本

3つ

手入れの原則。最小・記録・元に戻せる

3あなたならどうする?

古い銅貨の、皇帝の顔がすり減って平らになっています。あなたなら、どうしますか?

選んでみてください

彫り直して、顔を元に戻す

それは修理ではなく、偽造になってしまいます。消えるのは、その1枚が使われてきた歴史そのものです。

すり減ったまま残す

これがこの講座の考え方です。すり減りは傷ではなく、使われ続けた年月の記録。その1枚の履歴書の本文です。

4くわしく読む

本文をくわしく読む ↓

再現画古いコインの保管と手入れ — 講座の口絵

この講座で、分かるようになること

  • 「表面は情報である」を、摩耗・古色・付着の三つで説明できる。
  • E4 第3節と接続し、摩耗を流通の記録として読める。
  • 磨き・洗浄が消す情報を具体的に挙げ、処置の原則(最小・記録)を言える。
詳しい案内

講座の番号:E8

監修: 葉山 満

本文のほかに、演習6問・コイン2点・読む教材4件 所要時間の出し方

ほかに分かること

  • デジタル標本の意義と限界を説明できる。

この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。

あわせて読むと、つながりが分かる講座(任意)

  • コインの来歴と売買のルール
    分かること:来歴が失われた一枚は、何を失っているのかを説明できる。
    本文の第6節で、この講座に触れています。

出典の確かめ方を詳しく知りたい方へ(任意)

評価方法

講座内の演習6問(確認4・比較0・記述2)。到達は自己評価で記録します。

この講座の6つの章
  1. 表面は情報である — 記録媒体としての一枚金属の価値は溶かしても残る。表面の情報は、消えたら二度と戻らない。
  2. 摩耗を読む — すり減り方は記録である均等な摩耗は長い流通、偏った摩耗は使われ方の癖。すり減り方が語る。
  3. 環境という敵 — 眠りの質土は千年守り、手入れの誤りは一日で損なう。環境の管理が保存の本体。
  4. 善意の破壊 — 磨き・洗浄・修復の罪磨きは金属を磨き、情報を消す。この分野最大の破壊者は、悪意ではなく善意だった。
  5. 処置の原則 — 最小と記録と可逆処置は最小に、記録は最大に、できれば可逆に。三原則は失敗の歴史から蒸留された。
  6. デジタル標本 — 新しい保存のかたち撮影は情報を消さない保存。NOMISMA の実物ページは、触れない標本室として設計されている。
読む教材(4)
  • 発見と来歴 総論・世界 一枚の伝記 近代
    第1・4節。「磨かれ」の一語が、この講座の出発点
  • エピローグ 総論・世界 旅の終わり 約束の旅
    第2節。すり減った一枚に刻まれた、約束の旅の記憶
  • 貨幣が消えた島 イギリス 5世紀 廃れゆく属州の町
    第2節。摩耗が貨幣圏の寿命を記録した実例
  • 土の中の眠り 総論・世界 一枚の伝記 千年
    第3節。土という保管庫。眠りの質

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次に分かること:先行研究を探す入口を、目的に応じて選べる。

本文を読む目安:約8分 / 読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け

料金のご案内

講座の本文と図解の本、国ごとの物語をすべて読めて、貨幣学検定も受けられます。

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