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数と資料の出どころ

チューリップ狂(1636〜37年)

チューリップ狂(1636〜37年) / 1636〜37年 / ネーデルラント連邦共和国 / 熱狂・バブル

数と資料の出どころ

図と本文の数が、どの資料のどこから来ているかの一覧です。見出しを押すと開きます。

詳しく読む数値台帳(16件)
ƒ90,000グルデン(額面・名目)アルクマール競売の売上合計1637-02-05・分母 約70球+1,000 aas 単位27口+pondgoed・額面 故 Winckel の孤児のための競売。教材の「およそ九万グルデン」と一致Ernst Heinrich Krelage 1942 pp.80–81(文献41: 印刷された落札表)
約5,000グルデン最高値の球根1636〜37・分母 一球・額面 Goldgar は「設備の整った家一軒分」と対比Anne Goldgar— The Conversation 2018 本文
37人300グルデン超を使った人数1636〜37・分母 Goldgar が文書で特定した購入者Anne Goldgar— The Conversation 2018 本文
約300グルデン/年親方職人の年収1630年代・名目 教材の「三百グルデン前後」と一致Anne Goldgar— The Conversation 2018 本文
0.035 → 0.17 → 0.11グルデン/aasSwitser の価格1637-01-23 → 02-05 → 02-06/09・分母1 aas = 1/20 g・額面Peter M. Garber 1990 p.39
English Admiral 700→210、Admirael van Eyck 1,345→220、General Rotgans 805→138グルデン/球高級球根の価格(Table 2)1637-02-05 → 1642/43・額面Peter M. Garber 1990 p.39 Table 2
32%(1637〜42)・28.5%(18世紀の高級球根)%/年年平均下落率1637–1642 / 1707–1739Peter M. Garber 1990 p.38
3½%契約価格に対する %解約金の率1638-05-28・分母 契約価格・額面 1638-05-28 ハールレム市委員会。売り手は球根を保持。教材の「三・五パーセント」と一致。当事者間の清算は5〜10% が多かった(pp.95–96)Ernst Heinrich Krelage 1942 p.97
2,000グルデン/球Semper Augustus の価格1625・分母 一球・額面 Garber の原資料は確かめられていないPeter M. Garber 1990 p.37
ƒ120(拒否された言い値)→ 385 → 1,400 → 1,500 → 1,100グルデン/ポンドSwitsers 1ポンドの価格(公証人記録)1637-01-15 → 01-23 → 02-01 → 02-02 → 02-09・分母1ポンド・額面 Garber の1 aas あたりの系列(0.035 → 0.17 → 0.11)と同じ原資料Ernst Heinrich Krelage 1942 pp.51–52(Posthumus の抜粋)
30スタイフェル → 2グルデン2スタイフェル → 3グルデン15スタイフェルグルデン/aasGouda 1 aas の価格1634-12-01 → 1635/36 冬 → 1636-05・分母1 aas = 1/20 g・額面Ernst Heinrich Krelage 1942 pp.49–50
1球 ƒ1,000で売却、10球に ƒ12,000の申出(拒否)→ 1球 ƒ1,200 → ƒ2,000〜3,000の申出を拒否グルデン/球Semper Augustus(Wassenaer)1623 → 1624 → 1625・分母 一球・額面Ernst Heinrich Krelage 1942 pp.32–33
1グルデンにつき半スタイフェル、上限3グルデンスタイフェル/グルデン酒代(wijnkoop)1636〜37・分母 取引代金・額面Ernst Heinrich Krelage 1942 p.72
代金の10%%花商人協定の解約金1637-02-24・分母 代金・額面 1636-11-30 以後の契約。拘束力なしErnst Heinrich Krelage 1942 p.84
ƒ11,700(3回払い)グルデン崩落後の売買1637-03-17・分母 一括の球根・額面Ernst Heinrich Krelage 1942 p.98
約500品種・図帳16冊 約450図品種・冊・図品種の数と図帳1636〜37Ernst Heinrich Krelage 1942 pp.55–56, 59–60
詳しく読む図の数の出どころ
図何の数値時点・期間資料とその箇所
図1数を使わない図———
図2Switsers(普通品種)1ポンドの値1201637-01-15Ernst Heinrich Krelage 1942 pp.51–52(Posthumus の抜粋)
図2Switsers(普通品種)1ポンドの値3851637-01-23Ernst Heinrich Krelage 1942 pp.51–52(Posthumus の抜粋)
図2Switsers(普通品種)1ポンドの値1,4001637-02-01Ernst Heinrich Krelage 1942 pp.51–52(Posthumus の抜粋)
図2Switsers(普通品種)1ポンドの値1,5001637-02-02Ernst Heinrich Krelage 1942 pp.51–52(Posthumus の抜粋)
図2Switsers(普通品種)1ポンドの値1,1001637-02-09Ernst Heinrich Krelage 1942 pp.51–52(Posthumus の抜粋)
図3ハールレムの酒場で、値を下げながら3度落札—1637-02-03Ernst Heinrich Krelage 1942
図3アルクマールの遺児のための競売で合計90,000グルデン—1637-02-05Ernst Heinrich Krelage 1942
図310都市の花商人の協定—1637-02-24Ernst Heinrich Krelage 1942
図311,700グルデンの球根の売り買いが公正証書で結ばれる—1637-03-17Ernst Heinrich Krelage 1942
図3ホラント州議会の決議—1637-04-27Ernst Heinrich Krelage 1942
図3ハールレムの委員会の裁定に拘束力—1638-05-28Ernst Heinrich Krelage 1942
図4Semper Augustus 1球が1,000グルデン(ワッセナールの年代記)—1623年—
図4値を下げながら3度落札。翌4日、取引が止まる—1637年2月3日—
図4解約金は契約の値の3.5%—1638年5月28日—
詳しく読む何から分かるか

同時代の史料は4つの群に分かれます。第一に公証人の記録。ポストフムスが1920年代に抜粋を刊行し、1634年から1637年の個々の契約と、崩落後の紛争処理が読めます。第二に1637年2月5日のアルクマール競売の印刷された落札表。第三に1637年2月から5月に出た3つの対話体パンフレット『ワールモントとハールフートの対話』と、風刺の歌と文書40篇余り。第四に市と州の公文書で、ハールレム市の3月7日の決議、州裁判所の4月25日の答申、州議会の4月27日の決議、1638年5月28日の委員会規程が該当します。

これらには偏りがあります。パンフレットの大半は投機を攻撃する側が出したもので、擁護する側の文書『フローラの舞台』は少数です。公証人の記録は争いになった契約に偏ります。センペル・アウグストゥスは取引記録にほとんど現れず、伝えられる高値の多くは申し出であって成約ではありません。連続した相場表は存在せず、値段は品種と重さごとに散在しています。

研究は3つの立場に分かれます。ガーバー(1990)は希少品種の高値を市場の実勢で説明し、バブルと呼ぶことに反対します。トンプソン(2007)は先物契約が事後にオプションへ変えられた「契約上の人為物」と見ます。ゴールドガー(2007、2018)は公証人記録と破産記録から参加者を数え、非合理な熱狂という像を退けつつ、値上がりの事実と、供給過剰への懸念から崩れた経緯を認めます。3者は同じ史料を読んで違う結論に達しており、どれが正しいかは決められません。

クレラーヘ(1942)は球根業者の側から書かれた最も詳しい通史で、品種、図帳、集会の仕組み、市と州の処理を一次資料に即して記します。本文の日付と金額の多くはこの書に拠ります。トンプソンの論文とゴールドガーの単行本は、書名と刊行の確認までで、本文はここに挙げた資料に含まれていません。

何から分かるか — 資料の種類

バブルだったか

Garber 1990

市場の実勢で説明可能。崩落の寄与は最大16%

Peter M. Garber 1990
Thompson 2007

先物がオプションへ変わった契約上の人為物

Earl A. Thompson 2006
Goldgar 2018

非合理ではない。ただし価格は上がり、最初の5週間の持続不能が崩落を招いた

Anne Goldgar— The Conversation 2018

崩落の原因

通説(Mackay 系)

素人の参入と恐慌

Charles Mackay 1841
Goldgar 2018

供給過剰の懸念と値上がりの持続不能

Anne Goldgar— The Conversation 2018

ペストの役割

Krelage 1942

宿命論的な無関心が賭けへ向かわせた

Ernst Heinrich Krelage 1942
Goldgar 2018

最大の値上がりは流行の減退期で、説と合わない

Anne Goldgar— The Conversation 2018

3½% は誰の裁定か

Krelage 1942

ハールレム市委員会が1638-05-28 に固定解約金として定めた。当事者間では5〜10% が多かった

Ernst Heinrich Krelage 1942
Thompson 2007

契約をオプションへ転換した措置と解釈(本文は参照していない)

Earl A. Thompson 2006
詳しく読む参考文献(8件)

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