姉妹学問概論
F8 — 隣の学問

貨幣学の隣には、何があるか。 メダル記章学、紙モノの学、切手貨幣。境界の学問たちを訪ね、貨幣学の輪郭を外から確かめます。
監修: 葉山 満 / 本文の読了目安: およそ 6 分(本文 3,063 字・毎分500字で換算。演習と読む教材の時間は含みません) / 本文のほかに、演習 6 問・実物 1 点・読む教材 4 停
この科目で、できるようになること
- メダルと貨幣の違い(支払い機能の有無)と共通点(図像の政治)を説明できる。
- 手形・証券・切手貨幣を「紙モノの学」の対象として位置づけられる。
- 緊急貨幣・代用貨幣を、境界事例として分析できる。
- 「これは貨幣か」を機能の目録で判定する方法を使える。
レッスン(6節)
- 支払えない金属 — メダル記章学の入口ヘーゼンのメダルは貨幣ではない。けれど図像の政治は貨幣と同じ文法で読める。
- 紙モノの学 — 手形から証券へ為替手形も預り証も株券も、約束を運ぶ紙。紙モノの学は、貨幣学の紙側の隣人。
- 切手がカネになった日 — 交差の記録郵便の小さな紙が、小銭の穴を埋めた。機能は、必要があれば器を乗り換える。
- 囲まれた街の造幣 — 緊急貨幣という分野菱形の銀、書物の表紙の紙。緊急貨幣は、貨幣の本体を照らす専門分野になった。
- タバコと貝と毛皮 — 代用貨幣の目録国家が命じないのに貨幣になったもの達。代用貨幣は、貨幣の発生を観察できる実験場。
- 「これは貨幣か」 — 境界の判定法機能の目録で測り、時と場所を添えて答える。境界の問いは、二値ではなく座標で答える。
読む教材(4)
- 前夜 オランダ 1566年 彫金師の工房
第1節。支払えない金属の、自由で先鋭な主張 - イスラームとインド 総論・世界2700年 後 9世紀 小切手の起源
第2節。小切手の遠い祖先。紙モノの系譜の東の起点 - 内戦 スペイン 1937年 共和国側の街
第3節。切手学と貨幣学が取り合う一枚 - ダールデル、海を渡る オランダ 17世紀 ニューアムステルダム、交易所
第5節。公定レートまで布告された貝と毛皮
評価方法
科目内の演習 6 問(確認 4・比較 1・記述 1)。到達は自己評価で記録します。