カロルス(本洋)

中国の開港地で、数ある銀貨のうち最も高い信認を得た一枚。カルロス王の胸像を頂く八レアル——カロルスであり、現地の人々はこれを本洋と呼んだ。信じられていたのは遠いスペインの王権ではない。どの一枚を手に取っても同じ重さ、同じ品位という揃いの確かさそのものだった。中国語の圓、そして日本の円という通貨単位の名は、こうした洋銀——銀圓の呼び名の系譜に連なるとされる。この銀貨が中国で法定の通貨でなくなるのは一九三五年、銀の行使が法で禁じられた幣制改革の年である。

中国の開港地で、数ある銀貨のうち最も高い信認を得た一枚。カルロス王の胸像を頂く八レアル——カロルスであり、現地の人々はこれを本洋と呼んだ。信じられていたのは遠いスペインの王権ではない。どの一枚を手に取っても同じ重さ、同じ品位という揃いの確かさそのものだった。中国語の圓、そして日本の円という通貨単位の名は、こうした洋銀——銀圓の呼び名の系譜に連なるとされる。この銀貨が中国で法定の通貨でなくなるのは一九三五年、銀の行使が法で禁じられた幣制改革の年である。