二〇マルク金貨
1873年 ・ 金 ・ 十九世紀 ・ プロイセン(ドイツ帝国)

WILHELM DEUTSCHER KAISER KÖNIG V. PREUSSEN——皇帝ヴィルヘルム一世の肖像を刻む二十マルク金貨。裏面は新帝国の鷲と、一八七三年の年号。まさに貨幣法がマルクを定めたその年の金である。敗れたフランスが支払った五十億フランの賠償金を土台に、若い帝国は金本位の新通貨を設計した。ターラーもグルデンも回収され、貨幣の森はこの金の物差しへ置き換えられていく。分裂千年のドイツが貨幣でひとつになった、その絶頂の輝き。