NOMISMA SCHOLA

ポトシの八レアル銀貨

1556〜1598年(フェリペ2世) ・  ・ 十六世紀 ・ ポトシ造幣所(ペルー副王領・現ボリビア)

ポトシの八レアル銀貨(表)ポトシの八レアル銀貨(裏)
National Museum Liverpool / Frances McIntosh(PAS) / CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

ポトシ造幣所で打たれた、フェリペ二世の八レアル銀貨。いびつな輪郭は、槌で打った量目本位の銀塊、マクキナ(コブ銭)の証しである。表にハプスブルク家の紋章と、額面の八、そして極印。裏にエルサレム十字、その四つの隅にカスティーリャの城とレオンの獅子。セロ・リコ、富の山から、血とともに掘り出された銀が、この一枚に鋳込まれている。八レアルはやがてピエセ・オブ・エイトと呼ばれ、大西洋を越えて世界の基軸の銀貨となり、ヨーロッパの物価を大きく揺らした。