NOMISMA SCHOLA

グロ・トゥルノワ

1266年 ・  ・ 十三世紀 ・ ルイ9世(聖王ルイ)

グロ・トゥルノワ(表)グロ・トゥルノワ(裏)
cgb.fr(Lequenne Gwendoline) / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

1266年7月24日の王令で、ルイ9世は大型銀貨グロ・トゥルノワを発行した。規格は重さ4.22グラム・銀品位958‰で、実在個体は約4.06グラム・直径25.4ミリ。カロリング朝以来、フランスは実質ドゥニエ一種しか持たなかったところへ、八世紀ぶりにまとまった額の王の良貨が現れた。表にクロスと王の名、裏にトゥールの城の意匠と十二の百合を載せ、宗教と王権の二つの権威を一枚に刻む。分裂した貨幣世界に王のものさしを打ち込む一枚だった。

直径 25.4mm