スペイン8レアル銀貨(ピラー・ドル)
1768年 ・ 銀 ・ 十八世紀 ・ ポトシ造幣所(現ボリビア)

CAROLUS III——スペイン王カルロス三世の名をめぐらせ、裏面では王冠をいただく二本の柱が二つの球をはさむ。千七百六十八年、ポトシ(現ボリビア)打ちの八レアル銀貨、通称ピラー・ドルである。植民地北米で最も信用された貨幣は、英本国のポンドでも植民地の紙でもなく、このよその銀貨だった。名の源流はボヘミアの谷の銀貨ターラー。八つに切られて小銭になり、四分の一は「2ビット」と呼ばれ、その言葉は現代の米語に残る。合衆国成立後も法定通貨であり続け、その地位を失うのは千八百五十七年の鋳貨法——建国から約七十年、この国はこの銀貨で回っていた。