NOMISMA

贈り物・貸し借り・お金

贈与、負債、儀礼で使う物を手がかりに、お金と人間関係を考えます。

本文を読む目安:約6分
確認問題は任意です(この時間に含みません)
読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け
購入後は、使えるようになった時点から本文を読めます

3分でわかる お金の前にあったもの

  1. 絵で見る
  2. あなたならどうする?
  3. くわしく読む

1絵で見る

横に送って見られます

1 / 8

最古の記録に、物々交換は出てこない

出てくるのは、神殿の貸し借りの帳簿

2 / 8

「誤り」と証明されたのではない。証拠が見つかっていない

もっともらしい起こりの話ほど、記録と突き合わせる

3 / 8

貝のビーズ・ワンパムは、約束を記す儀礼の品だった

「お金」の顔は、後から持たされた

4 / 8

インド洋の貝は、アジアからアフリカまで出回った

軽く、数えやすく、偽造しにくい

5 / 8

同じ貝で、人間が買われた。奴隷貿易

測るものを選ぶのは、物差しを持つ手

6 / 8

日本で、貝がお金として出回った事実はない

この島の富は稲だった

7 / 8

1945年から

お金が死んだ後に、物々交換の列車が走った

物々交換は、お金の前ではなく後に現れた

8 / 8

お賽銭は、その年の実りをささげた祈りの名残

贈り物も、貸し借りも、お金より古い

2あなたならどうする?

「お金は、物々交換の不便から生まれた」と本で読みました。いちばん古い記録を開くと、何が出てくるでしょう?

選んでみてください

市場での物々交換の記録

意外にも、出てきません。純粋な物々交換で暮らす社会の記録は、どの文明からも見つかっていないのです。

貸し借りを書いた神殿の帳簿

その通りです。最初の銀行は神殿でした。ただし、物々交換の説が誤りと証明されたのではなく、証拠が見つかっていない、というところまでです。

3くわしく読む

本文をくわしく読む ↓

再現画贈り物・貸し借り・お金 — 講座の口絵

この講座で、分かるようになること

  • 物々交換起源説が「確かめられていない通説」であることを説明できる。
  • ワンパムを「儀礼の器物」として、カネ扱いの見落としごと説明できる。
  • 貝貨の流通と、その暗部(奴隷貿易)を併せて語れる。
詳しい案内

講座の番号:F2

監修: 葉山 満

本文のほかに、演習6問・コイン1点・読む教材5件 所要時間の出し方

ほかに分かること

  • 「物々交換は貨幣の後に現れる」場面を史実で挙げられる。

この講座は、ほかの講座を読まなくても始められます。

出典の確かめ方を詳しく知りたい方へ(任意)

評価方法

講座内の演習6問(確認4・比較1・記述1)。到達は自己評価で記録します。

この講座の6つの章
  1. 神話の解剖 — 物々交換から、は書かれていない最古の記録に物々交換は出てこない。出てくるのは神殿の帳簿。通説は確かめられていない。
  2. 意味の織物 — ワンパムをカネと呼ぶ前にワンパムは約束を記録し外交の言葉を編む儀礼の器物だった。カネの顔は後から持たされた。
  3. 貝の道の光と影 — カウリーの数千年インド洋の貝はアジアからアフリカまで流通した。その同じ貝で、人間が数えられた。
  4. 貝のお金が無かった島 — 否定の証拠の使い方貝の字を持つ漢字は海の向こうの話。日本に貝貨は流通しなかった——否定の明記の価値。
  5. 貨幣の後の物々交換 — 順序の逆転物々交換の列車は、貨幣が壊れた後に走った。通説の順序は、しばしば逆さまである。
  6. 貨幣以前から続くもの — 贈与と負債と祈り賽銭は初穂の記憶、出挙は稲の利息。貨幣は古い関係の上に、後から載った層である。
読む教材(5)
  • 起源以前 総論・世界 紀元前31–18世紀 メソポタミア
    第1節。神話の解剖の原文。E1 と対で読む
  • 貨幣のない植民地 アメリカ 17世紀 ニューイングランドの海辺
    第2節。「意味の織物」。カネと呼ぶ前に読む文法
  • アフリカと新世界 総論・世界 後16–19世紀 カウリー貝の道
    第3節。最初の世界通貨の光と、人間を数えた影
  • 銭以前 日本 弥生〜7世紀 倭の村々
    第4節。否定の明記の価値。貝の字は海の向こうの話
  • タバコが貨幣だった ドイツ 1945〜1948年 都市と農村を結ぶ列車
    第5節。貨幣の死の後に現れた物々交換の実見記録

次に読む

文学に描かれたお金 →

次に分かること:文学が「帳簿の書かないもの」を記録した実例を挙げられる。

本文を読む目安:約6分 / 読める範囲:講座の入口と目次は無料・本文は購入された方向け

料金のご案内

講座の本文と図解の本、国ごとの物語をすべて読めて、貨幣学検定も受けられます。

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