お金と人間
P8 — なぜ人はお金で間違えるのか

心の癖、家族、贈与、老い。 二千七百年の記録と現代の研究から、自分の癖を知る手順を持ちます。
監修: 葉山 満 / 本文の読了目安: およそ 11 分(本文 5,551 字・毎分500字で換算。演習と読む教材の時間は含みません) / 本文のほかに、演習 6 問・実物 1 点・読む教材 3 停
この科目で、できるようになること
- 損失回避・現在バイアス・群れ・権威への弱さの四つを、自分の行動の例で言い分けられる。
- 取り付けと熱狂を、個人の愚かさではなく、仕組みが作る群れの動きとして説明できる。
- 家族から頼まれたお金を、贈るのか貸すのかを言葉にし、税の線を自分の国の制度で確かめられる。
- 判断力が変わる前に備える仕組みを、自分の国と他の国の例で一つずつ挙げられる。
レッスン(8節)
- 合理的な人はいない — 心の癖には型があるずれは同じ方向に起きる。だから型として名前を付け、先に知ることができる。
- 損を避けて、得を逃す — 損失回避損の痛みは得の喜びより大きい。癖は消えない。働く場面を先に知る。
- 今の一万円と、一年後の一万一千円 — 現在バイアス計画する自分と実行する自分は別人。誘惑の形を先に知る。
- 列に並ぶ — 取り付けと熱狂は仕組みが作る列に並ぶのは、その場では合理的。仕組みが群れを作る。防ぐのも仕組み。
- 制服と肩書き — 権威に弱い権威と急かしは一組で来る。肩書きを聞いたら、確かめる手を止めない。
- 家族から頼まれたとき — 贈与は力の道具だった贈るのか貸すのかを言葉にする。紙に書く。税の線は自分の国で確かめる。
- 判断力が変わる前に — 老いとお金の見守り判断力が変わる前にしか決められない。誰に、何を任せるか。仕組みは各国にある。
- 富と幸福 — 利子の禁止から、金融的な幸福の物差しまで幸福の物差しは額ではなく、耐えられるかと、心配していないか。癖は残る。知って残す。
読む教材(3)
- 指輪の列 韓国 1998年 茶の間
第 4 節。放送と群衆の共鳴が、崩れではなく結束に向かった一九九八年の冬。同じ仕組みが向きで毒にも薬にもなる - 鎌倉の銭 日本 13世紀 鎌倉の土蔵
第 6 節。鎌倉の御家人が所領を質に銭を借り、相続のたびに土地が細る。家族と借金の古い形 - 神と貨幣 総論・世界2700年 後 7世紀– 喜捨と利子の禁止
第 8 節。利子の禁止と喜捨の義務。富はめぐるべきものだという、お金の最初の教科書
評価方法
科目内の演習 6 問(確認 4・比較 0・記述 2)。到達は自己評価で記録します。