NOMISMA SCHOLA

騙されない

P1 — なぜ賢い人も騙されるのか

騙されない — 科目の口絵

詐欺は、賢さではなく、型で人を捕まえます。 世界の警察と消費者機関が公表する手口を四つの型に分け、勧誘を受けたときの三手を身につけます。

監修: 葉山 満 / 本文の読了目安: およそ 8 分(本文 3,833 字・毎分500字で換算。演習と読む教材の時間は含みません) / 本文のほかに、演習 6 問・読む教材 3 停

この科目で、できるようになること

  • 詐欺の四つの兆候(組織のふり・問題か賞金・時間の圧力・特定の払い方)を、初めて見る手口にも当てはめられる。
  • 警察と消費者機関が公表する手口の型を言え、自分の生活で出会う場面に置ける。
  • 勧誘を受けたとき、切る・確かめる・話す、の三手をその場で使える。
  • 被害の前と後で、相談先(日本の 188 と #9110、米国の FTC など)を選べる。

レッスン(8節)

  1. 賢さは守りにならない — 四つの兆候手口は変わる。四つの兆候は変わらない。二つ重なったら型に入っている。
  2. 組織のふり — 警察・銀行・役所の名を借りる名乗りと番号の表示は作れる。相手が示した番号にかけ直さない。自分で調べた番号にかける。
  3. 問題か賞金 — 「困っている」と「当たった」作り話は「困っている」か「当たった」。出口はどちらも「先に払わせる」。
  4. 時間の圧力 — 今日中・今だけ・電話を切るな「今すぐ」は兆候。止まる・切る・確かめる・話す。切ってから確かめても失うものは無い。
  5. 特定の払い方 — 暗号資産・送金業者・ギフトカード・ATM払い方が指定されたら、中身を吟味しなくてよい。取り消せない・追えない・顔が見えない払い方は、兆候そのもの。
  6. 借りるときの型 — 無登録業者と「即日融資」貸す側の登録を先に確かめる。確認できなければ借りない。名前の「バンク」「信託」は信用の根拠にならない。
  7. 贋金師と捜査官 — 型は三百年前と同じ保証を信じる心は貨幣を便利にした心と同じ。無くせないから、手順で守る。
  8. 三手と相談先 — 切る・確かめる・話す切る・確かめる・話す。日本は 188 と #9110。被害の後もクーリング・オフなどの民事ルールを窓口で確かめられる。

読む教材(3)

  • 偽金の歴史 総論・世界2700年 二千七百年 偽物の誕生
    保証を信じる人は中身を確かめない、という貨幣の弱点が、詐欺の型そのものだから。
  • 偽金の歴史 総論・世界2700年 古代 試金石
    試金石という「確かめる道具」の歴史。作り話にも試金石が要る。
  • 偽金の歴史 総論・世界2700年 後 1699年 ニュートン対チャロナー
    改革を提言する側に立った贋金師。「ふり」の型の三百年前の姿。

評価方法

科目内の演習 6 問(確認 4・比較 0・記述 2)。到達は自己評価で記録します。