銅の斧
14〜15世紀 ・ 銅 ・ 十五世紀 ・ 中央メキシコ
Dorieo / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
薄く打ち延ばした銅が、Tの字あるいは斧の形をしている。タヘーデロと呼ばれ、中央メキシコから中米にかけて流通した交換手段である。値打ちの伝えは史料によって大きく食い違う。スミソニアン所蔵品の解説はカカオ八千粒に相当するとし、植民地期の記録は新品四枚で五レアル、磨耗品十枚で一レアルと記す。規格と価値がどこまで統一されていたのかも確定していない。それでも銅の斧は、豆と布のあいだの持ち場で、確かに手から手へ渡っていた。