NOMISMA SCHOLA

ドス・カリータス

1914年 ・  ・ 二十世紀 ・ チワワ州庫

ドス・カリータス(表)ドス・カリータス(裏)
Fuerzas revolucionarias de Francisco Villa. / Public domain(Wikimedia Commons)

一九一四年の初め、ビジャは大判のサバナスに代えて、州庫紙幣を新しい券に切り替えた。刷られた肖像は二つ——マデロと、アブラハム・ゴンサレスである。人々はこの券を「ドス・カリータス、二つの小さな顔」と呼んだ。肖像を刷った狙いは、揺らぐ紙の信用を高めることにある。金銀の裏付けの代わりに、人の顔で信じさせようとしたのだった。この券はビジャが敗退する一九一五年末まで州内で通用し続ける。切り替えの理由ははっきりしている。商人も銀行もサバナスを受け取りたがらず、偽造が横行していた。