カロリングのデナール銀貨
中央に十字、周囲に CARLVS REX FR——カールの王銘をめぐらせた、カロリング朝のデナール銀貨である。カール大帝が立てた銀の体系——一リーブラ=二十ソリドゥス=二百四十デナリウス——の、その最小にして主役の一枚。この銀貨の勘定はライン川の東にも及び、ドイツ語の世界で「ペニヒ」の名を得て、中世ドイツの日々のカネになっていく。この個体はイングランドで出土した発見物で、フランクの銀が海を越えて流れた証しでもある。マルクへ続く長い航路の、文字どおりの出発点。
中央に十字、周囲に CARLVS REX FR——カールの王銘をめぐらせた、カロリング朝のデナール銀貨である。カール大帝が立てた銀の体系——一リーブラ=二十ソリドゥス=二百四十デナリウス——の、その最小にして主役の一枚。この銀貨の勘定はライン川の東にも及び、ドイツ語の世界で「ペニヒ」の名を得て、中世ドイツの日々のカネになっていく。この個体はイングランドで出土した発見物で、フランクの銀が海を越えて流れた証しでもある。マルクへ続く長い航路の、文字どおりの出発点。