NOMISMA SCHOLA
PRACTICE / 判断の手順書

情報を確かめる四つの問い

この数、この話は、どこまで信じてよいか

使う場面 広告の数字。ニュースの件数。知人の儲け話。窓口の電話番号

四つが揃わない数は、まだ数ではない

時点、単位、分母、出どころ。数を受け取ったら、この四つを確かめます。一つでも欠けていれば、その数は保留にします。

例: 同じ頁に並ぶ三つの通話料

消費者ホットラインの頁には、一般回線 9.35 円/180 秒、携帯電話 11 円/20 秒、公衆電話 10 円/40 秒(税込)が並びます。分母が違うので、そのままでは比べられません。一分あたりに直すと 3.12 円、33 円、15 円です(9.35÷3、11×3、10÷40×60)。直した式を残すことが、出どころを残すことです。

例: 番号は動く

国民生活センターのバックアップ相談の電話番号は、令和 7 年 12 月 3 日に変わりました。時点の無いメモは、古い番号を指すことがあります。教えて!にちぎんも、最新の情報は公表資料をあわせて見るように、と頁の冒頭に書いています。

五つ目の問い

誰が払ったか。広告であるのに広告であることを隠す表示は、令和 5 年 10 月 1 日から景品表示法違反です。「広告」の表示があれば誇張を折り込んで読み、無ければ感想か広告かを自分で確かめます。

手順

  1. 時点 — いつの数か読んだ日と、数が指す日を分けて書く
  2. 単位 — 何で数えた数か円か、パーセントか、人か。名目か実質か
  3. 分母 — 何に対する数か分母が違う数は直してから並べ、直した式を残す
  4. 出どころ — 誰が出した数か機関と頁の名まで。示されていなければ保留
  5. 誰が払ったか広告主の依頼があれば広告。表示が無ければ自分で確かめる

他の国では

米国の FTC が挙げる詐欺の四つの兆候は、知っている組織のふり・問題か賞金・今すぐ・特定の払い方です。どれも「誰が」と「いつ」を曖昧にする点で、同じ問いの裏返しです。

出典(史料室)

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