NOMISMA SCHOLA
PRACTICE / 計算帳

手数料と物価の目減りの計算帳

年何パーセントの手数料と、年何パーセントの物価上昇が、何年で自分の貯えをどれだけ減らすか。

使う場面 明細の手数料の率を見たとき。物価上昇率のニュースを自分の貯えに当てはめたいとき

手数料の累積

手数料は毎年、残高から引かれます。年一パーセントなら、残高に〇・九九を掛けることを年数の回数だけ繰り返します。米国の証券取引委員会の例では、一〇〇、〇〇〇ドルを年四パーセントで二十年運用したとき、手数料が年〇・二五パーセントなら約二〇八、〇〇〇ドル、一・〇〇パーセントなら約一七九、〇〇〇ドルになります。

物価による目減り

名目の額を、一足す物価上昇率の年数乗で割ると、実質の値打ちが出ます。二〇二五年平均の消費者物価指数は、総合で前年比三・二パーセントの上昇でした。米国では二〇二六年七月までの十二か月で三・四パーセントです。

二つは別に効く

手数料は残高を減らし、物価は買える量を減らします。両方を同じ表で見ると、貯えに働く力が見えます。この計算帳は、運用の収益を含めません。収益の見込みは、この科目では扱いません。

自分の数で試す

数を変えると、その場で計算し直します。式は下に書いてあります。値の根拠は出典の頁へ。

入れる数

出る数

手数料で減る額の累計(円)
手数料を引いた後の残高(円)
物価で割った実質の値打ち(手数料なし)(円)
手数料を引き、物価で割った値打ち(円)

 手数料で減る額の累計 = 元本 × (1 − (1 − 手数料 ÷ 100) の年数乗)。実質の値打ち = 元本 ÷ (1 + 物価上昇率 ÷ 100) の年数乗

他の国では

米国の証券取引委員会は、預金にも金利が物価に追いつかないリスクがある、と教えています。物価指数は日本では総務省統計局、米国では労働統計局が毎月公表します。式は同じで、入れる率が国と時点で違います。

出典(史料室)

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