増やすと守るの原理
P6 — 増やすとはどういうことか。守るとはどういうことか

リスクと時間、分散、手数料、複利、物価。 商品名を出さずに、原理だけで判断の手順を持ちます。この科目は助言をしません。
監修: 葉山 満 / 本文の読了目安: およそ 10 分(本文 4,902 字・毎分500字で換算。演習と読む教材の時間は含みません) / 本文のほかに、演習 6 問・読む教材 3 停
この科目で、できるようになること
- 増やすと守るを、時間・分散・手数料・物価の四つの原理で説明できる。
- 複利と手数料の累積と物価による目減りを、自分の数で計算できる。
- 保険を損失の分担として説明し、貯蓄との違いを言い分けられる。
- 「元本保証」の言葉を法と預金保険の範囲で確かめ、勧誘の四つの兆候を見分けられる。
レッスン(8節)
- リスクと時間 — 増える見込みと失う幅リスクは不確かさの度合い。見込める収益とリスクは一対。使う日までの時間が、取れる幅を決める。
- 分散 — 一つの籠に盛らない分散は、全部が同時に下がることを避ける技。種類で分け、中で分け、器の中身を確かめる。
- 手数料 — 見えない値段手数料は持っている間ずっと払う値段。年何パーセントを何年か、で円に直す。
- 複利 — 利子に利子がつく複利は利子に利子。元本×(1+利率)^年数。七十二÷利率が、二倍になるまでのおよその年数。
- 物価上昇に対する耐性 — 名目と実質実質=名目÷(1+物価上昇率)^年数。守るのは額面ではなく、買える量。
- 保険の原理 — 損失の分担であって貯蓄ではない保険は損失の分担。責任準備金は払込の合計より少ない。破綻時の補償は責任準備金等の九割まで。
- 「元本保証」の意味 — 誰が、いくらまで保証するのか元本保証は、誰が・いくらまで・何を除いて、で確かめる。日本の預金保険は元本一、〇〇〇万円と利息まで。
- 勧誘の型 — 四つの兆候と、確かめる先四つの兆候で閉じる。登録を確かめる。迷ったら一八八へ。
読む教材(3)
- 自由化 ロシア 1992〜1994 各地
第五節。貯蓄銀行に預けた老後の資金が、物価で値打ちを失った一九九〇年代 - 暴かれた帳簿 オランダ 1790〜1791年 アムステルダム、銀行の金庫
第七節。帳簿の外の貸付で金庫が空洞化し、打歩が消えた一七九〇年 - 公共の山 イタリア 1472年 シエナ
第六・七節。牧草地の収入で預金者の元本を請け合った、五百年の信用
評価方法
科目内の演習 6 問(確認 4・比較 0・記述 2)。到達は自己評価で記録します。