NOMISMA SCHOLA

コルムナリオ

1771年 ・  ・ 十八世紀 ・ メキシコ市造幣所

コルムナリオ(表)コルムナリオ(裏)
Kingdom of Spain (for Mexico) (coin), Heritage Auctions (image) / Public domain(Wikimedia Commons)

新しい機械が打ち出した八レアルは柱型——コルムナリオと呼ばれる。英語圏ではピラーダラーである。その面には二つの半球と二本の柱が描かれ、ウトラケ・ウヌム、そしてプルス・ウルトラの銘が添えられている。同じ型からは寸分違わぬ同じ図像の銀貨が幾らでも生まれ続ける。一枚ごとに形の違った手打ちのコブには望みようのなかった均一さだ。遠い海を渡り、幾つもの人手を経てもなお、一目でそれと分かる。二つの海へ出ていく銀貨の顔が、この意匠でようやく定まった。