アンリ二世のテストン
1550年 ・ 銀 ・ 十六世紀 ・ パリ造幣所
Nationalmuseum(スウェーデン国立美術館 NM597・アンリ2世 1550) / CC0(Wikimedia Commons)
アンリ二世の銀のテストン(一五五〇、パリ)。名はイタリア語の「大きな頭」テストーネに由来する。中世の様式化された王像を破り、王の生身の横顔を大型の銀貨に載せた。この肖像貨の様式は、ルイ十二世がミラノ公として持ち帰り、フランソワ一世の代に頂きに達し、アンリ二世へと受け継がれた。冠を戴く王の横顔と「フランス王アンリ二世」の銘——貨幣は、それが誰のものかを、王の顔で語りはじめた。