新フラン(1960・種蒔く女)
1960年 ・ ニッケル ・ 二十世紀 ・ 第五共和政(フランス共和国)
1958年のオルドナンスで導入され1960年1月1日に発効した新フランは、新1フラン=旧100フランと定め、ゼロを二つ消した。設計したのは財務相ピネと経済学者リュエフで、目標は威信の重いフランの回復だった。表は種蒔く女(セムーズ)。ゼロを二つ消しても購買力は旧100フランのままだが、重いフランという心理的な錨が第五共和政の相対的安定に寄与した。通貨とは、人がそう信じるという信念の上に立つ。デノミはその信念を作り直す装置だった。