NOMISMA SCHOLA

エキュ・ドール

16世紀末〜17世紀初 ・  ・ 十六世紀 ・ アンリ3世・アンリ4世

エキュ・ドール(表)エキュ・ドール(裏)
cgb.fr(Wikimedia Commons) / CC BY-SA 3.0

ユグノー戦争で王室財政が疲弊するなか、1577年アンリ3世はポワチエの勅令で計算の基準を金貨エキュに切り替え、エキュ・ドールを3リーブル・トゥルノワに固定した。動くリーブルではなく動かぬ金で数えようという試みだった。内戦を終わらせたアンリ4世のもとで、盟友シュリーが財政を再建し、耕作と牧畜こそフランスの二つの乳房と唱えて農本の諸策を進めた。枯れた金庫を、金の物差しがひとまず支えた時代の金貨である。