手数料は毎年、残高から引かれる
手数料と物価の目減りの計算
年何パーセントの手数料と、年何パーセントの物価上昇が、何年で自分の貯えをどれだけ減らすか。

3分でわかる 手数料と物価の目減り
1絵で見る
横に送って見られます
年1パーセントなら、残高に0.99を毎年掛ける
10万ドルを年4パーセントで20年運用
手数料が年0.25パーセントなら約20万8000ドル
手数料が年1.00パーセントなら、約17万9000ドル
2025年平均
消費者物価は前年比3.2パーセント上昇
物価は、同じ額で買える量を減らす
手数料と物価、二つは別に効く。同じ表で見る
計算は運用の収益を含めない
2数字で見る
17万9000ドル
約17万9000ドル。10万ドルを年4パーセントで20年。手数料が年1.00パーセントのとき
3あなたならどうする?
明細に「年1%」の手数料。ニュースでは物価も上がっています。あなたの貯えに働く力は?
選んでみてください
手数料だけ
手数料は残高を減らします。物価は、同じ額で買える量を減らします。二つは別に効くので、両方を同じ表で見ます。
物価だけ
物価は買える量を減らします。手数料は、それとは別に残高を減らします。二つを同じ表で見ると、貯えに働く力が見えます。
両方
その通りです。計算の欄に手数料・物価上昇率・年数を入れると、両方を引いた値打ちが出ます。
4くわしく読む
使う場面 明細の手数料の率を見たとき。物価上昇率のニュースを自分の貯えに当てはめたいとき
手数料の累積
手数料は毎年、残高から引かれます。年一パーセントなら、残高に〇・九九を掛けることを年数の回数だけ繰り返します。米国の証券取引委員会の例では、一〇〇、〇〇〇ドルを年四パーセントで二十年運用したとき、手数料が年〇・二五パーセントなら約二〇八、〇〇〇ドル、一・〇〇パーセントなら約一七九、〇〇〇ドルになります。
物価による目減り
名目の額を、一足す物価上昇率の年数乗で割ると、実質の値打ちが出ます。二〇二五年平均の消費者物価指数は、総合で前年比三・二パーセントの上昇でした。米国では二〇二六年七月までの十二か月で三・四パーセントです。
二つは別に効く
手数料は残高を減らし、物価は買える量を減らします。両方を同じ表で見ると、貯えに働く力が見えます。この計算は、運用の収益を含めません。収益の見込みは、この講座では扱いません。
自分の数で試す
数を変えると、その場で計算し直します。式は下に書いてあります。
入れる数
出る数
式 手数料で減る額の累計 = 元本 × (1 − (1 − 手数料 ÷ 100) の年数乗)。実質の値打ち = 元本 ÷ (1 + 物価上昇率 ÷ 100) の年数乗
他の国では
米国の証券取引委員会は、預金にも金利が物価に追いつかないリスクがある、と教えています。物価指数は日本では総務省統計局、米国では労働統計局が毎月公表します。式は同じで、入れる率が国と時点で違います。
参考文献
- Understanding FeesU.S. Securities and Exchange Commission, Investor.gov
- 2020年基準 消費者物価指数 全国2025年(令和7年)平均総務省統計局
- Consumer Price Index Summary — July 2026 (news release)U.S. Bureau of Labor Statistics
- Risk and return (Teachers, Classroom Resources)U.S. Securities and Exchange Commission, Investor.gov