月々の返済の重さを二つの分数で測る
この借入れは重いのか、軽いのか。自分で測る物差しはあるか。
使う場面 住宅ローンや自動車ローンの返済表を受け取ったとき。カードの分割払いが増えてきたとき。家族に借入れを頼まれたとき。
この頁は日本の制度に沿った実技です。日本語でのみ提供しています。
分数その一 — 月々の返済を月収で割る
米国の消費者金融保護局は、月々の借金の返済合計を税引き前の月収で割った比率を物差しにします。返済が月 2,000 ドル、月収が 6,000 ドルなら 33 パーセントです。貸し手はこの比率で返せる力を測ります。日本の貸し手も同じ考え方で審査をしますが、比率の線は公表されていません。
分数その二 — 貸金業者からの残高を年収で割る
日本では、貸金業者からの借入残高が年収の 3 分の 1 を超えると、新しい借入れはできません(総量規制)。年収 300 万円なら 100 万円までです。複数の業者から借りていれば合計で数えます。超えていても直ちに返済を求められることはなく、借り手が罰せられることもありません。
利息の上限
利息制限法は、元本 10 万円未満で年 2 割、10 万円以上 100 万円未満で年 1 割 8 分、100 万円以上で年 1 割 5 分を上限とします。礼金・手数料・調査料など、名前が何であれ、貸し手が受け取る元本以外のお金は利息とみなされます。契約書の利率がこの線を超えていれば、超えた部分は無効です。
使い方
返済表と給与明細を手元に置き、二つの分数を自分の数で出します。比率が高いか低いかの判定はこの計算帳にはありません。数を出したら、第 4 節に戻り、上限の線と並べて置くところまでがこの実技です。
自分の数で試す
数を変えると、その場で計算し直します。式は下に書いてあります。値の根拠は出典の頁へ。
入れる数
出る数
式 返済比率は、月々の返済の合計を税引き前の月収で割って 100 を掛ける。総量規制の線は年収を 3 で割る。線から今の残高を引いた分が、貸金業者から新たに借りられる上限。
他の国では
返済を収入で割る物差しは各国共通です。米国の消費者金融保護局(CFPB)は DTI(debt-to-income ratio)として月々の返済合計 ÷ 税引き前月収を説明しています。年収の 3 分の 1 という線は日本の貸金業法のもので、他国には別の線があります。
出典(史料室)
- What is a debt-to-income ratio?U.S. Consumer Financial Protection Bureau (CFPB)
- 貸金業法Q&A金融庁
- 利息制限法e-Gov 法令検索(昭和 29 年法律第 100 号)
- 違法な金融業者にご注意!金融庁