757〜796年 ・ 銀 ・ 八世紀 ・ マーシア王国
オファ王の王妃キュネスリュスの名を刻んだペニー。中世西欧で、王妃の名を戴く貨幣は極めて異例である。オファの造幣が誇った彫技の高さと、マーシア王権の自信を、この小さな銀貨がいまに伝える。貨幣に名を刻まれるとは、権力の側に立つこと——八世紀のイングランドで、その列に王妃が加わっていた。