NOMISMA SCHOLA

一ペソ「リベルタ」

1901年 ・  ・ 二十世紀 ・ メキシコ市造幣所

一ペソ「リベルタ」(表)一ペソ「リベルタ」(裏)
Francis m siawingco / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

一八九七年、メキシコ市の造幣所で八レアルの打造がついに終わった。植民地の造幣所に始まり、本洋から鷹洋へと呼び名を変えながら世界を回った銘柄の、三百六十年におよぶ歴史の幕引きである。勘定の主役は、皇帝が持ち込み共和国が受け継いだ十進法の一ペソに移っていた。掲げた一枚は一九〇一年銘の一ペソで、フリギア帽と光条の意匠を受け継いでいる。変わらないことを力にしてきた貨幣は、時代の方が変わったとき役目を終えた。