NOMISMA SCHOLA

通貨委員会の五〇センターボ券

1920年 ・  ・ 二十世紀 ・ 通貨委員会

通貨委員会の五〇センターボ券(表)
Concanaco Digital / CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

金属だけに戻った流通は、やがてもう一つ別の壁に突き当たった。今度は銀貨そのものの払底である。床下に退蔵された銀貨は市場へ戻らず、人々は日々の細かな支払いにも事欠くようになった。一九二〇年一月、通貨委員会が臨時の紙幣を発行し、紙がようやく市中へ帰ってくる。あれほど紙を拒み抜いた国が、紙なしでは経済が回らないことを自ら認めた瞬間だった。革命の十年が貨幣に残した勘定書きの、これが最後の一行である。