1フェニックス銀貨
1828年銘(打刻は1829年) ・ 銀 ・ 十九世紀 ・ ギリシャ(アイギナ造幣所)

一八二八年、独立後のギリシャ最初の国民通貨フェニックス。名は独立戦争のさなかの再生の象徴、不死鳥である。カポディストリアスの政令で法定され、一フェニックス=一〇〇レプタ、価値は当時流通したスペイン銀貨の六分の一と定義された。打刻はアイギナの造幣所、極印は宝飾工ハジグリゴリス・ピロヴォリスティスの手になる。だが銀不足のため鋳造は一万一九七八枚にとどまり、市中はトルコ貨とスペイン銀貨のままだった。名前と象徴は生まれたが、通貨は市場をまだ持てなかった。