フランクリン印刷のペンシルベニア紙幣
1764年6月18日(券面) ・ 紙 ・ 十八世紀 ・ ペンシルベニア植民地

「Printed by B. FRANKLIN, and D. HALL.」——裏面にその名を刷り込んだ、千七百六十四年六月十八日付、ペンシルベニア植民地の三ペンス紙幣である。印刷したのは、一七二九年に紙幣擁護論を著し、自ら植民地紙幣の印刷を請け負ったベンジャミン・フランクリン。偽造防止に木の葉の型を刷り込む工夫でも知られた印刷業者は、のちに建国の父と呼ばれる。紙の貨幣は千六百九十年のマサチューセッツに生まれ、各植民地に広がっていた。そしてこの紙と同じ千七百六十四年、英議会は通貨法で全植民地の法定紙幣を制限・禁止する——貨幣の主権という問いが、ここで初めて立てられた。