NOMISMA SCHOLA

フランス東インド会社の銀ルピー

ヒジュラ暦1221年(1806年) ・  ・ 十九世紀 ・ アルコット造幣所

フランス東インド会社の銀ルピー(表)
Billjones94 / CC0(Wikimedia Commons

フランス東インド会社がアルコット造幣所で発行した銀ルピー。出典はヒジュラ暦一二二一年、治世四十五年、「サーヤ・エ・ファズル・エ・イラーヒー」の対句を持ち、ムガル皇帝シャー・アーラム二世の名で打たれたと記す。発行しているのはヨーロッパの会社であり、貨面に載っているのはムガル皇帝の名である。銀を受け取る側が信用しているのは会社ではなく、皇帝の名を刻んだ銀貨のほうだった。会社はその信用を借りるほうを選んだ。