1812年 ・ 銅 ・ 十九世紀 ・ モレロス軍
南部で戦う反乱軍の指導者モレロスは、一八一一年七月十三日の布告で銅貨の発行を認めた。スード——「南」と刻むこの貨幣は額面八レアルまでの銅貨で、後日、金銀で償還すると約束されていた。軍は銅の円盤そのものではなく、そこに刻んだ約束を貨幣にしたのである。受け取る者が信じるのは手の中の銅の重さではなく、反乱軍の明日だった。貨幣が約束手形になった瞬間である。