プトレマイオス1世の肖像貨
前305〜前283年頃 ・ 銀 ・ 紀元前三世紀 ・ プトレマイオス朝(アレクサンドレイア)
前三〇五〜前二八三年頃のテトラドラクマ。表はディアデマとアイギスを着けたプトレマイオス一世の自己肖像、裏は雷の上に立つ鷲、銘は「ΠΤΟΛΕΜΑΙΟΥ ΒΑΣΙΛΕΩΣ」。生きた統治者が自分の顔を貨幣に刻む、その最初期の例である。王国は主要後継国で唯一アッティカ標準を捨てて軽量標準を採り、外国貨幣は国境の王立銀行で強制両替とした。前二五八年のパピルスには、両替実務の混乱を書き残した造幣所官吏の声が残る。ミュンヘンのグリュプトテーク特別展で撮影された。