銅の斧
表
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薄く打ち延ばした銅が、Tの字あるいは斧の形をしている。タヘーデロと呼ばれ、中央メキシコから中米にかけて流通した交換手段である。値打ちの伝えは史料によって大きく食い違う。スミソニアン所蔵品の解説はカカオ八千粒に相当するとし、植民地期の記録は新品四枚で五レアル、磨耗品十枚で一レアルと記す。規格と価値がどこまで統一されていたのかも確定していない。それでも銅の斧は、豆と布のあいだの持ち場で、確かに手から手へ渡っていた。