NOMISMA SCHOLA
PRACTICE / 計算帳

1 万円は何ドルか — 円高・円安を財布で読む

「円安が進んだ」と聞いた。自分の 1 万円は、何がどう変わったのか。

使う場面 為替のニュースを見たとき。海外で値がつくものを買うとき。旅行の前に両替の額を考えるとき。

割り算ひとつ

為替相場は、通貨と通貨の交換比率です。手元の円をレートで割ると、受け取る外貨の額になります。日本銀行の解説では、1 万円は 1 ドル=100 円なら 100 ドル、1 ドル=80 円なら 125 ドル、1 ドル=125 円なら 80 ドルです。同じ 1 万円で多くのドルを得られる方が円高です。

向きに慣れる

レートの数が小さいほど円高、大きいほど円安です。「1 ドル=何円」の数が上がったら円安。数が上がるのに円の力が下がる、という向きが、読み違えの元になります。この計算帳で何度か動かして向きに慣れます。

買う側から見る

同じ割り算を掛け算にすると、外貨で値がつく品物の円の値段になります。10 ドルの品物は、1 ドル=100 円なら 1,000 円、1 ドル=125 円なら 1,250 円です。

報道の相場と窓口の相場

報道される「1 ドル=何円」は銀行どうしの取引の相場です。個人が窓口で両替したり外貨預金をするときの相場は、小売り段階のもので、これとは異なります。この計算帳の数は目安であり、窓口で受け取る額ではありません。

自分の数で試す

数を変えると、その場で計算し直します。式は下に書いてあります。値の根拠は出典の頁へ。

入れる数

出る数

受け取るドル(ドル)
その品物の円の値段(円)

 受け取るドル = 手元の円 ÷ 為替相場(1 ドル=何円)。品物の円の値段 = ドルの値段 × 為替相場。

他の国では

交換比率の読み方はどの通貨でも同じです。ユーロやポンドでも、手元の円をレートで割れば受け取る額になります。変動相場制では相場は市場の需要と供給で決まり、誰かが一方的に決めるものではありません。

出典(史料室)

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